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7/26~28 FUJI ROCK FESTIVAL ’24 (新潟・苗場スキー場)

フジロック フェスティバル’24
2024年7月26日(金)  27日(土) 28日(日)
開催地:新潟県 湯沢町 苗場スキー場

フジロックは今年、苗場での開催が25回目となる。チケットは6月末現在各種発売中。
出演者のラインナップは現在第6弾まで発表され、開催が4週間後となった6月末現在、出そろいつつある。多数の出演者のうち、ジャズ、ジャズロック、シンガーソングライター、ブルース系などの国内外アーティストは以下の通り;

会場内ステージの名称については<オフィシャルサイト(開場など)>参照のこと。タイムテーブルは近々発表され、昨年同様、専用のスマホアプリで閲覧可能になるようだ。


7/26(金)
木々に囲まれた広場とステージがあるFIELD OF HEAVEN(通称ヘブン)のヘッドライナーとして登場するのは、上原ひろみ率いる Hiromi’s Sonicwonder 。上原は2023年9月に、アドリアン・フェロー(b)、ジーン・コイ(ds)、アダム・オファリル(tp)と組んだアルバム『Sonicwonderland』をリリース。「アグレッシヴでパワフルなサウンド」と紹介される本作はグルーヴ感あふれ、このメンバーが真夏の夜に繰り広げるステージに期待が高まる。

☆そのほか、ヘブンに登場するジャズ、ジャズロック系アーティスト:
・派手なファッションと超絶テクで話題を集めるベーシストMonoNeonのほか、名だたる実力者を揃えたファンキーなバンド、GHOST-NOTE(ゴースト・ノート)
・UKジャズ界で活躍するサックス/フルート奏者Chip Wickham(チップ・ウィッカム)
・フジロック常連、ダンサーを擁する大所帯バンド、「渋さ知らズオーケストラ」。
☆レッドマーキーで目を惹くのは、ファラオ・サンダースとのコラボで着目された英国のダンス・エレクトロニック界の重要人物、FLOATING POINTS(フローティング・ポインツ)
☆ジプシー・アバロンには注目の新人、北村蕗(vo&keyb)、ホワイトステージには1970年代から活躍する大貫妙子が登場。大貫のバックバンドにはフェビアン・レザ・パネ(piano)などが名を連ねている。

7/27(土)
FIELD OF HEAVEN(ヘブン)のヘッドライナーは1993年生まれの英国ドラマー、ユセフ・デイズ (Yussef Dayes)。2023年にアルバム『Black Classical Music』をリリースしたユセフは、カリブ海、南米、アフリカ文化の混ざり合う音楽を基盤にして、さらに掘り下げていく。南ロンドンや英国のジャズシーンという枠を超え、リスナー層を広げるユセフのバンドの深化を確かめることになりそうだ。

☆若干25歳のブルースマン、キングフィッシュもヘブンに登場する。ギタリスト/ヴォーカリストのCHRISTONE “KINGFISH” INGRAM (クリストーン“キングフィッシュ”イングラム)は、2022年にグラミー賞を受賞した実力者。ブルーズ界の大先輩たちの名曲も聴けそうだ。
☆デビュー35年目となるフジロックの常連グループ、東京スカパラダイスオーケストラは、今年フジロック会場で一番大きなグリーンステージ(約4万人収容)に立つ。
☆レッドマーキーに近い苗場食堂のステージで聴けるのは、鍵盤奏者2人(鈴木瑛子とRina Kohmoto)とドラム(山近拓音)が組むEYRIE (エイリー)。スピード感あふれる演奏でリスナーを圧倒し、連弾など、この編成ならではのアイデアを盛り込むインストバンド。

7/28(日)
☆ヘブンに登場するNaruyoshi Kikuchi y Pepe Tormento Azucarar(菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール)には、日本の音楽界の精鋭が結集している、という印象がある。ペペ・トルメント・アスカラールとは、スペイン語で「色男/拷問/砂糖漬け」の連結語だという説明を読み、菊地成孔らしいユーモアを感じる。(参考動画は2020年の演奏)

☆オランダからやってくるYIN YIN (イン・イン)はかなり個性的なバンドで、クルアンビンのようなアジアンテイストの面白さがあるが、奇妙なユーモアの追求が徹底しているようだ。このようなバンドを呼ぶのがいかにもフジロックらしいと感じる。


最後に。金曜日の夜18時から土曜早朝5:00にかけての入場券も発売されており、16,000円と少し安い価格で入場できる。
その他、詳細情報はオフィシャルサイトへ↓
https://www.fujirockfestival.com/guide/index

岡崎凛

岡崎凛 Ring Okazaki 2000年頃から自分のブログなどに音楽記事を書く。その後スロヴァキアの音楽ファンとの交流をきっかけに中欧ジャズやフォークへの関心を強め、2014年にDU BOOKS「中央ヨーロッパ 現在進行形ミュージックシーン・ディスクガイド」でスロヴァキア、ハンガリー、チェコのアルバムを紹介。現在は関西の無料月刊ジャズ情報誌WAY OUT WESTで新譜を紹介中(月に2枚程度)。ピアノトリオ、フリージャズ、ブルースその他、あらゆる良盤に出会うのが楽しみです。

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