[写真展] 岩合光昭『What a Wonderful World -この素晴らしき世界-』/ [FM] ピーター・バラカンとの対話
Text by Hideo Kanno 神野秀雄
岩合光昭 写真展 at 品川キャノンギャラリー
●『What a Wonderful World -この素晴らしき世界-』
キャノンオープンギャラリー1、7月23日(火)まで。
●『Masai Mara』
キャノンギャラリーS、7月30日(火)まで。
●『ねこがお』
キャノンオープンギャラリー2、7月23日(火)まで。
※開館時間はいずれも10:00~17:30(日曜・祝日休館)
最寄駅:品川駅 住所: 東京都港区港南2-16-6 キヤノン S タワー 1F・2F
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ベトナム戦争下のアメリカ、1967年、ルイ・アームストロングによって歌われ、歴史に残る名曲となった<What a Wonderful World>。作詞・作曲はジョージ・ダグラスとジョージ・デヴィッド・ワイス。
「ナショナル・ジオグラフィック」の表紙を2回飾った野生生物写真家の岩合光昭が、2024年にネイチャー写真集を出し、写真展も行うにあたって、<What a Wonderful World>をタイトルに選んだ。岩合が50年以上にわたる長い写真家人生を通して撮影してきた、北極から南極まで世界中の風景や、そこに生きる動物たちの写真を展示し、岩合自らが選曲した音楽の曲名をそれぞれ添えた。写真と音楽が奏でる「この素晴らしき世界」。作家 岩合光昭からのメッセージ。
“オープンギャラリー1では「What a Wonderful World -この素晴らしき世界-」を。50年以上、北極から南極まで世界をめぐり、野生動物だけでなく、地球の一瞬を写真に収めてきました。地球には音がある。作品には僕が選んだ曲を添えていますが、みなさんが思う曲、もちろん自然音でも無音でも、ぜひ、音と共に地球を楽しんでください。”
同時にアフリカ・ケニア・マサイマラ自然保護区の野生生物と自然を追った『Masai Mara』、猫のさまざまな顔と表情を集めた『ねこがお』、あわせて3つの写真展を同時開催している。
”ギャラリー S では「Masai Mara」を。アフリカ・ケニアのマサイマラ国立保護区で撮影した野生動物と自然をまとめました。アフリカに行き、アフリカに息づき、アフリカに浸る…… 絵画のような光景と出会います。オープンギャラリー2では「ねこがお」を。ひたすらネコの顔が並びます。ヒトの顔に歴史があるように、ネコの顔にも歴史がある。生まれたばかりの赤ちゃんネコから、血気盛んなボスネコ、こちらを包み込むような23歳のおばあちゃんネコ、etc…。”
キャノンの規定で、それぞれの作家は、一生に一度しかここで写真展ができず、その掟は岩合光昭にさえ適用されて、今回が最初で最後の岩合光昭写真展になる。
●岩合光昭とピーターバラカンの対話
Tokyo Midtown presents The Lifestyle MUSEUM vol.840
ピーター・バラカンのラジオ番組、Tokyo FMの「Tokyo Midtown presents The Lifestyle MUSEUM vol.840」に5月31日に出演。音楽を交えて語る貴重な機会だ。ポッドキャストで「vol.840」を選んで聴いていただきたい。(なお、vol.846に大友良英、vol.843に粂川麻里生が収録されている) なお筆者は、写真展会場で岩合とピーターとともに話すことができた。
岩合光昭写真展「Masai Mara」紹介動画 【キヤノン公式】