7/27 NEO-SYMPHONIC JAZZ at 芸劇 2024〜マリア・シュナイダー plays マリア・シュナイダー
Text by Hideo Kanno 神野秀雄
ジャズ作曲家・挾間美帆を音楽監督に迎え、オーケストラとジャズのコラボレーションで新しい音を切り拓いてきた「NEO-SYMPHONIC JAZZ at 芸劇」。6回目となる2024年は、グラミー賞受賞作曲家マリア・シュナイダーが初登場。待望のコンサートホール公演が実現する。前半は、ラージ・アンサンブル「池本茂貴isles」をマリアが指揮。後半はソプラノ歌手・森谷真理を迎え、今回のために編成された特別チェンバー・オーケストラとともに、大作<Carlos Drummond de Andrade Stories>を日本初演する。また、マリアの<Hang Gliding>を挾間が編曲したチェンバー・オーケストラ版も演奏される (ちなみにNorma Winstone作詞によるヴォーカル版<Amoung the Cloud>も存在する)。ジャズファンはもちろん、クラシックファン、吹奏楽ファン、現代音楽サイドからも注目の公演になりそうだ。
NEO-SYMPHONIC JAZZ at 芸劇
マリア・シュナイダー plays マリア・シュナイダー
2024年07月27日(土) 17:00-19:10
東京芸術劇場 コンサートホール
詳細は東京芸術劇場ウェブサイト、チラシPDF
マリア・シュナイダー(指揮・作曲)
森谷真理(ソプラノ)
特別編成チェンバー・オーケストラ
斎藤和志、石田彩子(fl) 最上峰行、大植圭太郎(ob)
中ヒデヒト(cl) 石川 晃、竹下未来菜(fg)
谷 あかね、豊田実加(hr) 東野匡訓、奥村 晶(tp) 佐藤浩一(p)
マレー飛鳥、矢野晴子、石井智大、梶谷裕子、岩井真美、黒木 薫、
吉田 篤、沖増菜摘、地行美穂、西原史織、銘苅麻野、杉山由紀(vn)
吉田篤貴、志賀恵子、角谷奈緒子、藤原歌花(va)
多井智紀、島津由美、ロビン・デュプイ、稲本有彩(vc)
吉野弘志、一本茂樹(cb)
池本茂貴isles(ラージ・アンサンブル)
土井徳浩、デイビッド・ネグレテ、西口明宏、陸 悠、宮木謙介(sax)
ジョー・モッター、広瀬未来、鈴木雄太郎、佐瀬悠輔(tp)
池本茂貴、高井天音、和田充弘、笹栗良太(tb)
海堀弘太(p)、小川晋平(b)、苗代尚寛(g)、小田桐和寛(drs)、 岡本健太(perc)
※挾間美帆は出演しない
●マリア・シュナイダーからの特別メッセージ
多彩で素晴らしい音楽家のみなさんと日本でご一緒することにとても興奮しています。日本には素晴らしいミュージシャンがたくさんいます。今回そのようなみなさんと直接一緒に演奏できることを楽しみにしています。今回のコンサートは他にはない特別なものになります。私自身のビッグバンドの楽曲、そしてクラシックのオーケストラ作品の両方をひとつのコンサートで奏でる初めての機会なのです。ですからとてもワクワクしています。さらに、今回のコンサートのために挾間美帆さんが私のジャズビッグバンドの楽曲をオーケストラ編成に編曲してくれるのも楽しみでなりません。東京で新たな音楽の友だちをつくることはとてつもない喜びになることでしょう!
I am so excited to come and work with a wonderful variety of musicians from Japan. I am well aware that Japan has many of the greatest musicians there are, so I am thrilled to have the chance to work with them directly. This concert is unique. It’s the first opportunity I’ve had to share my jazz big band compositions AND some of my more classical orchestral work all in one concert. So this is a thrill. It’s also a thrill to have the great Miho Hazama orchestrate some of my jazz big band works for orchestra as she is doing for this concert. What a joy it will be to make new musical friends in Tokyo!
●プロデューサー:挾間美帆より特別メッセージ
「NEO-SYMPHONIC JAZZ at 芸劇。今年は満を持して、現代ジャズ作曲界の神格的存在、マリア・シュナイダーが来日します! 私自身、大学時代に彼女の音楽に出会って夢中になり、こんな女流作曲家がいるのかと大きな衝撃を受けました。彼女の存在なしに、今の自分もないと思っています。彼女の音楽が大きな支えになっている音楽家や音楽ファンも多いはず。そんなマリアに、クラシック作品の日本初演を実現していただくのは私にとって大きな夢でした。今回は実に7年ぶりの来日となり、マリアの美しい指揮により彼女の作品を堪能できる貴重な機会になります。どうかお見逃しなく!!」(プロデューサー:挾間美帆/ジャズ作曲家)