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11/8『Keith Jarrett, Gary Peacock & Paul Motian / The Old Country』
キース・ジャレット 1992年ライヴ録音の新譜をリリース

Text by Hideo Kanno 神野秀雄

キース・ジャレット、ポール・モチアン、ゲイリー・ピーコックのトリオで、1992年9月16日のペンシルヴェニア州デラウェア・ウォーター・ギャップのジャズクラブ「Deer Head Inn」でライヴ録音された『At The Deer Head Inn』。その続編となるアルバム『The Old Country』が11月8日にリリースされる。キースの新譜としては2022年の『Bordeux Concert』以来で、全曲スタンダード作品としては、2009年『Somewhere』以来15年ぶりとなる。先行して<Straight No Chaser>が公開されている。

『Keith Jarrett, Gary Peacock & Paul Motian / The Old Country – More from the Deer Head Inn』
『キース・ジャレット・トリオ/ジ・オールド・カントリー〜モア・フロム・ザ・ディア・ヘッド・イン』
2024年11月8日リリース
ECM / ユニバーサル UCCE-1212:UHQCD ¥3,300 (税込)
Keith Jarrett: piano
Gary Peacock: double bass
Paul Motian: drums

Everything I Love
I Fall In Love Too Easily
Straight No Chaser
All of You
Someday My Prince Will Come
The Old Country
Golden Earrings
How Long Has This Been Going On

Recorded live at The Dear Head Inn, Delaware Water Gap, PA on September 16, 1992

「この日の夜は、ポコノ山脈の暖かく湿った雨の降る秋の夜だった。部屋には人でいっぱいで、外のポーチではもっと多くの人が網戸越しに聴いていた」- キース・ジャレット

当時、ジャック・ディジョネットとのスタンダード・トリオの全盛期だったが、旧友ポール・モチアンがドラムを務め、さらにこのジャズクラブはキースがまだ十代の頃に初めてプロ・デビューしたステージ。30年ぶりとなった同ステージでの演奏、そしてアメリカンカルテット解散後16年ぶりに再開したポール・モチアンとの演奏で、数々あるキースのライヴ盤の中でも想い出深い録音のひとつとなった。キースとマンフレート・アイヒャーが選んだスタンダード8曲を収録する。

Deer Head Inn – Promotion Video

神野秀雄

神野秀雄 Hideo Kanno 福島県出身。東京大学理学系研究科生物化学専攻修士課程修了。保原中学校吹奏楽部でサックスを始め、福島高校ジャズ研から東京大学ジャズ研へ。『キース・ジャレット/マイ・ソング』を中学で聴いて以来のECMファン。Facebookグループ「ECM Fan Group in Japan - Jazz, Classic & Beyond」を主催。ECMファンの情報交換に活用していただければ幸いだ。

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