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11/28 藤堂勉 & 今井和雄 DUO
12/07 マージナル・コンソート

藤堂勉と今井和雄のデュオが11月28日に不動前のPermianで行われる。藤堂勉(藤川義明)は1970年代はNME(ナウ・ミュージック・アンサンブル)、1980年代はイースタシア・オーケストラで日本のフリージャズに大きな足跡を残したひとり。彼はNME解散後に高柳昌行ニュー・ディレクション・ユニットに参加していた。その時に高柳昌行の私塾「練熟」に通い、ギターを師事する傍ら高柳のボーヤを務めていたのが今井である。この二人は今井和雄カルテットで共に演奏しているが、デュオではどのようなサウンドが展開されるのか興味深い。アップデートされた日本のフリージャズの現在を聴けるまたとない機会だ。

藤堂勉 (ss, as, bcl) &今井和雄 (g)
11月28日(木)permian (不動前駅)
住所:東京都品川区西五反田3-14-4-B1
開演:20:00
料金:投げ銭(1000円〜3000円)

また、今井和雄が越川友尚、椎啓、多田正美と共に年一回継続的に続けている集団即興のプロジェクト「マージナル・コンソート (Marginal Consort)」の公演が、BankART Stationで12月7日に開催される。このプロジェクトでは、4人のメンバーが楽器、エレクトロニクス、さまざまな素材(非楽器)を用いて毎回3時間に亘って途切れなく空間的なサウンド・インプロヴィゼーションを繰り広げる。長丁場だが、観客の出入り自由、会場内を動き回ってサウンドの変化を体感することが可能だ。海外での公演も高評価を得ており、昨年はベルリンで2016年に行われた公演が『MARGINAL CONSORT 06 06 16 (St. Elisabeth Kirche, Berlin)』(901 editions) として CD化、併せてデジタル版もリリースされた。

マージナルコンソートは1997年にスタートした集団即興の為のプロジェクト。この即興は個人が音を発するという衝動から始まり、その発音の継続が音に変化を与える。音の変化はメンバーで異なり、その異なる音が偶然に重なり音の形が生まれる。この音の形に音楽を感じた人がいればその人に音楽が生まれたのだろう。それは5分間だけかもしれないが。(今井和雄)

マージナル・コンソートMarginal Consort
12月7日(土)横浜  BankART Station
場所:横浜市西区みなとみらい5-1 みなとみらい線 新高島駅改札上地下1階
出演:今井和雄   越川知尚   椎啓   多田正美
開場:17:30 開演:18:00
料金:前売3500円 当日4000円
問い合わせ:marginalconsort★gmail.com   tel: 070-3239-2045
※上記の「★」記号を「@」記号に置き換えて下さい。

photo by Kazue Yokoi


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