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原 雅明著『アンビエント/ジャズ マイルス・デイヴィスとブライアン・イーノから始まる音の系譜』刊行

“ジャズの帝王”マイルス・デイヴィス、“アンビエントの先駆者”ブライアン・イーノ。著者はマイルスの音楽にアンビエントを、イーノの音楽にジャズの影響を聴きとる。系譜の体現者としての代表的な音楽家として菊地雅章、レーベルとしてECM(2000タイトルに近いカタログだが、即ち、“沈黙に次ぐ最も美しい音”を制作コンセプトとする総師マンフレート・アイヒャーに帰結する)、そして近年、デンマークのギタリスト ヤコブ・ブロとの共演に光明を見出したベテラン打楽器奏者 高田みどり。この5人をキーワードにアンビエントとジャズの交差の歴史と現状を豊富な例証、傍証を交えながら解き明かす。著者 原雅明の略歴には生年、学歴が付されていないが、このキーワードを冷静に客観的に俯瞰できる新しい世代のトップランナーであることは間違いない。デスクだけではなく現場をも仕事場としているだけにその言説は強い説得力を持つ。著者7年ぶりの新著。近年の音楽書では特筆に値する好著。ele-king books刊行(発売中)。​​​​ 四六判変型並製/352ページ本体 2,400円+税。
詳細は、版元サイト参照(プレイリストも公開されている);
https://www.ele-king.net/books/011900/

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