高田馬場 ジャズ喫茶「マイルストーン」7月31日閉店
ジャズ喫茶「マイルストーン」 1976-2019
東京都新宿区高田馬場1-23-9 イガリビル1F
東京・高田馬場のジャズ喫茶「マイルストーン」が2019年7月31日を以て閉店する。オーナーの織戸 優(おりとまさる)氏が、1976年に開店し43年に渡って高田馬場の街の移り変わりを受け止めながら「ジャズ喫茶」として、そこに在り続けた。近くに早稲田大学、そしてモダンジャズ研究会(ダンモ)、Swing & Jazz Club、ハイ・ソサエティ・オーケストラを擁しているから、ここを居場所にしながらプロに巣立ったミュージシャンも少なくない。開店当時は学生が7割だったが、今は社会人が多く、女性客も多い。
筆者も学生の頃お世話になり、パット・メセニーやキース・ジャレットをリクエストしていて、思えば、当時、ECMを気兼ねなくかけられる店だった。その当時の想いから、早稲田大学ダンモにも在籍していた川村結花が、SMAPで大ヒット(1998)となった<夜空ノムコウ>セルフカヴァーも収められた、名盤『Lush Life』(1999)に<マイルストーン>としてオマージュしている。「マイルストーン」と<マイルストーン>の話は、こちらの記事の末尾を。そういえば、<夜空ノムコウ>も昔通った喫茶店が消えた喪失感がきっかけで作曲されたことを最近知ったが、その切なさがかすかに交錯する。
JBLホームページによると、1976年開店当初からJBLを使い、20年目の改装時にJBL「Olympus S8R」を導入。手彫りの格子グリルがはめこまれていて、その中に38cmウーハーとパッシブラジエーター。その上に「蜂の巣」とも呼ばれるホーンレンズ「HL88」に中低域ドライバー「375」を組み合わせてあり、ツイッター「075」を追加してあり、真空管アンプ「マッキントッシュ MC30」で鳴らし、織戸氏が随所にこだわり組み上げて、その好みのサウンドを実現していた。
老舗のジャズ喫茶がまたひとつひっそりと店を畳むという話ではなく、織戸氏がおめでたい話とともに新しい人生に踏み出すというから、祝福を持って最後を見届けたいところだ。
7月26日(金)まで通常営業 13:00〜23:00
※フードメニューは終了
「マイルストーン感謝祭」 14:00〜21:00
7月27日(土)・28日(日)(29日は休み)
7月30日(火)・31日(水)
入場料200円、缶珈琲付
撮影自由
古い記事にコメント失礼します。マイルストーン閉店の頃から昨年末まで闘病生活をしていて、閉店のお別れと織戸さんへのお礼も言えなかったことを、この記事を読みながら後悔しています。体調が戻ったいま、織戸さんと連絡を取りたいのですが、たいへん勝手なお願いながら、できれば電話番号、それが無理ならお住いの住所をお教えいただけませんでしょうか。私は早稲田の学生時代からマイルストーンでバイトをし、卒業後も約30年お店に通っていた者です。決して怪しい輩ではありませんが、どちらも教えかねるとなっても致し方ないとも思います。その場合は、私の連絡先をお知らせしますので、それを織戸さんにお伝えくださることをお願い申し上げます。
いきなりこのようなコメントでご迷惑かと存じますが、2019年の閉店前あたりから昨年末まで闘病・入院し、ようやく命をつなぎとめた者からのわがままですが、どうかお力添えくださいますようご検討お願いします。
体調が戻られたとのこと、何よりです。返信が遅れましたが筆者に連絡してみます。但し、筆者も現在海外逗留中にてどれほどの反応が期待できるか分かりませんが。
ご返信いただき、ありがとうございます。
海外にいらっしゃる神野様にご連絡してくださるとのこと、感謝申し上げます。お返事はいただけないかもしれませんが、気長にお待ちします。
私の早稲田の同級生にも織戸さんの連絡先を尋ねましたが、知る者はいませんでした。唯一知っていると思われるのはテナー奏者の佐藤達哉氏ですが、彼とコンタクトをとる術がありません。現状、八方塞がりです。
いずれにしましても、この度は本当にありがとうございます。