8/12『バード チャーリー・パーカーの人生と音楽』日本語版発売
『バード チャーリー・パーカーの人生と音楽』
著者:チャック・ヘディックス
翻訳者:川嶋文丸
出版社:シンコーミュージック・エンタテイメント
発売日 2020年8月12日(初版)
発行日 2020年9月1日
定価:2,500円+税
体裁:四六版並製(188mm×128mm×31mm)368ページ(モノクロ)
腰巻コピー:生誕100年記念刊行!最新評伝、待望の邦訳登場!生地カンザスでの徹底した取材と調査から今、明らかにされる数々の新事実。モダン・ジャズの創造者 “バード” 真実の姿がここに。
チャーリー・パーカー(1920年8月29日~1955年3月12日)の生誕100年に当たるこの夏に、嬉しいニュースが入って来た。
2013年にユニヴァーシティ・オブ・イリノイ・プレスから出版されたチャック・へディックスによるチャーリー・パーカーの評伝、『バード:ザ・ライフ・アンド・ミュージック・オブ・チャーリー・パーカー/ bird : The Life and Music of Charlie Parker』の日本語訳版が、ジャズ本の翻訳の第一人者である川嶋文丸氏の翻訳により2020年の8月12日シンコーミュージックから発売される。
Jazz Tokyoでも2013年に原本が出版された際、へディックスへの独占インタビュー等で紹介した。(関連コラム参照)
チャック・ヘディックスは、この本を書くにあたり、「カンザスシティ・ネイティブである強みは、カンザスシティ時代のバードを正確に描写する上で役に立っている」と言う。7章からなるこの伝記の冒頭2章は、出生から19才で街を離れるまで、 カンザスシティ時代のバードについて書かれている。初めてサックスを手にした時や音楽活動を始めた頃の話、オザークでの交通事故、最初の妻になるレベッカや母親アディとの関係など多くのトピックスがあるが、 特に興味をそそられるのはカンザスシティにおける少年時代のバードだ。
本書は川嶋氏により、チャーリー・パーカーの少年時代から全盛期、死に至るまで、細かい描写まで非常に正確で読みやすい翻訳がなされている。また、日本語版出版にあたり、原本発売後に発見された希少な写真も2枚加えられている。原本の出版から7年後、チャーリー・パーカー生誕100年という素晴らしいタイミングで出版の運びとなった。この日本語翻訳本は、チャーリー・パーカーへの大きなバースデイ・ギフトとなる事は間違いない。
BIRD LIVES!
*チャック・ヘディックス[著者] ミズーリ大学カンザスシティ校ライブラリー、マー・サウンド・アーカイヴスのディレクター。共著に『Kansas City Jazz: From Ragtime to Bebop―A History』がある。KCUR-FM 局の人気ラジオ番組『The Fish Fry』のプロデューサー兼ホストを務めており、最良のブルース、ソウル、リズム・アンド・ブルース、ジャンピン・ジャイヴ、ザディコを紹介している。また、カンザスシティ芸術学校で、カンザス・シティ・ジャズの歴史を教えている。(原著より)
*川嶋文丸[訳者] 1947年生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業。レコード会社 BMGに勤務し、ジャズの制作など主に洋楽の仕事に携わる。RCAアリオラ・ジャパン社長を務めたあと独立し、CDの企画制作、執筆、翻訳活動に従事する。訳書『クリフォード・ブラウン〜天才トランペッターの生涯』(ニック・カタラーノ著)によりミュージック・ペンクラブ賞を受賞。他、『マイルス・デイヴィス「カインド・オブ・ブルー」創作術』、『ジョン・コルトレーン「至上の愛」の真実』(共にアシュリー・カーン著)、『ハービー・ハンコック自伝』など、多数の訳書がある。
*関連コラム
・インタビュー:チャック・へディックス(2013年10月27日)インタビュー by 竹村洋子、稲岡 邦彌
https://jazztokyo.org/interviews/post-6286/
・チャック・へディックス『バード:ザ・ライフ・アンド・ミュージック・オブ・チャーリー・パーカー』(2013年11月30日)by 竹村洋子
https://jazztokyo.org/column/kansas/post-5515/