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サキソフォーン・スプリーム:『チャーリー・パーカーの人生と音楽』オンライン・バージョン公開
Saxophone Supreme: The Life and Music of Charlie Parker

昨年、2020年8月29日はチャーリー・パーカーの生誕100年だった。パーカーの生まれ育ったカンザスシティではコロナ禍で大規模なイベントは行われなかったが、アメリカン・ジャズ・ミュージアムでの展示、『サキソフォーン・スプリーム』は、評判を呼んだ。

これは、UMKC(ミズーリ大学カンザスシティ校)とアメリカン・ジャズ・ミュージアムの共同で作成されたもの。UMKC・マーサウンド・アーカイブスのディレクターであり、『bird:The Life and Music of Charlie Parker』の著者、チャック・へディックス氏を中心としたスタッフの監修によるチャーリー・パーカーの人生と音楽を辿った12枚のパネルを中心に、アルバムカバー、楽譜、写真、珍しいオーディオ・クリップ、サックスなどのパーカー所縁の品々が展示された催しだった。

Chuck Haddix

今夏、2021年パーカーの生誕101年に向けて、パネルによるパーカーの生涯がUMKCライブラリーのホームページ用に作り直され公開された。
美しいデザインのホームページに、1941年2月に録音された未発表の音源<I’m Getting Sentimental Over You>や<Margie>をはじめとした、ミュージッククリップ、写真、新聞記事などが追加資料として掲載されている。
特に地元紙のカンザスシティ・コールの宣伝記事はパーカーを知る上で貴重な資料であり、全て初公開となる。
日本のチャーリー・パーカー・ファンには嬉しいニュースになるだろう。

*UMKCサイト:Saxophone Supreme: The Life and Music of Charlie Parker
https://library.umkc.edu/exhibits/saxophone

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https://jazztokyo.org/column/kansas/post-55383/

竹村洋子

竹村 洋子 Yoko Takemura 桑沢デザイン専修学校卒業後、ファッション・マーケティングの仕事に携わる。1996年より、NY、シカゴ、デトロイト、カンザス・シティを中心にアメリカのローカル・ジャズミュージシャン達と交流を深め、現在に至る。主として ミュージシャン間のコーディネーション、プロモーションを行う。Kansas City Jazz Ambassador 会員。KAWADE夢ムック『チャーリー・パーカー~モダン・ジャズの創造主』(2014)に寄稿。Kansas City Jazz Ambassador 誌『JAM』に2016年から不定期に寄稿。

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