JazzTokyo

Jazz and Far Beyond

閲覧回数 62,415 回

Local(国内)News

5/30-6/1 ジョーイ・アレキサンダー at ブルーノート東京
〜衝撃のデビューから8年、19歳の天才ピアニストが来日

ジョーイ・アレキサンダー
Joey Alexander
ブルーノート東京
2023年5月30日(火)〜6月1日(木) 18:00 20:30

Joey Alexander ジョーイ・アレキサンダー(ピアノ)
Kris Funn クリス・ファン(ベース)
John Davis ジョン・デイヴィス(ドラムス)
詳細と予約はこちら

ジョーイ・アレキサンダーが、神童ジャズピアニストとしてウィントン・マルサリス、クインシー・ジョーンズらに紹介され衝撃的にデビューしてから大分経つ、その活躍からもう中堅の域かと思っていたら、まだ19歳、この6月25日で20歳になる。2003年インドネシア・バリ島の出身で、父の所有していたジャズのCDを聴いてジャズを始め、2011年にジャカルタを訪れていたハービーハンコックの前で演奏し絶賛される。2013年にウィント・マルサリスのガラ・コンサートに呼ばれ、2014年ニューヨークに移住。2015年にデビューアルバム『My Favorite Things』をリリースし、最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・アルバムを含む2つのグラミー賞に最年少でノミネートされ衝撃を与えた。

COVID-19感染拡大直前の2020年1月「NYC Winter JazzFest 2020」、クリス・ファンとケンドリック・スコットを従えたライヴを観ることができた。ローバート・グラスパーが事実上のトリを務め熱狂させたのと同じ大会場で、オーソドックス寄りながら、堂々としたパフォーマンスでスタンディング満席の観客を酔わせていた。ライヴレポートはこちら

今回は、最新作『Origin』をリリースしたばかりで、20歳の誕生月となる6月、インドネシア・ジャカルタでの「インターナショナル・ジャワ・ジャズ・フェスティヴァル」への出演も控え、5月から香港、ソウル、東京をまわる。アメリカへ戻ると各地のジャズ・フェスティヴァルへの出演が続く。

日本での知名度は今ひとつなのが残念だが、ハービー・ハンコック、ウィントン・マルサリス、クインシー・ジョーンズなどが見出し、絶賛するアジア発の19歳の若き才能にさらに注目していきたい。余談だが、大ヒット中の映画「BLUE GIANTS」の主人公たちの目標の一つが「10代で青山のステージで演奏する」のは、「BLUE GIANTS」ファンにリアル10代のスーパーライヴを体験してもらうにもよい機会かも知れない。

Joey Alexander Trio, Birdland, April 13, 2023

Joey Alexander – Summer Rising (In-Studio Performance)

神野秀雄

神野秀雄 Hideo Kanno 福島県出身。東京大学理学系研究科生物化学専攻修士課程修了。保原中学校吹奏楽部でサックスを始め、福島高校ジャズ研から東京大学ジャズ研へ。『キース・ジャレット/マイ・ソング』を中学で聴いて以来のECMファン。Facebookグループ「ECM Fan Group in Japan - Jazz, Classic & Beyond」を主催。ECMファンの情報交換に活用していただければ幸いだ。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください