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及川公生の聴きどころチェックNo. 252

#518 『マイク・レズニコフ・カルテット/ノスタルジア・イン・タイムズ・スクエア』
『Mike Reznikoff Quartet/Nostalgia in Times Square』

text by Kimio Oikawa  及川公生

アケタズ・ディスク/Meta Hanamaki MHACD-2653  2,880円(税込)

マイク・レズニコフ (ds)
大山日出男 (as)
関根敏行 (p)
吉野弘志 (b)

1.Nostalgia in Times Square
2.Barbara’s Theme
3.Ezz-Thetic
4.Moon & Sand
5.C’est Si Bon
6.Ugry Beauty
7.Watch What Happens
8.Rainbow People
9.I Got It Bad And That Ain’t Good
10.In Walked Horace
11.Yes I Do !

2017年7月 西荻窪「アケタの店」での録音


切れ味のいいサウンド。サックスの音像が切り立つ。音像の表し方が絶妙。ミックスバランスでの整えを超えての存在感。オンマイクから聞こえてくるのはマイクの選択だ。ベースにも言えるのだが、引き締まった感触の低音処理。躍動感を輪郭で表す。ピアノのミックスバランスに、技を聞く。バランス的に控えめでも音像は引き立つ。スピード感を引き立たせるドラムのサウンドはお見事。ビシッと決めた切れ味はマイキングが一役買っている。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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