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及川公生の聴きどころチェックNo. 228

# 334 『Aron Talas Trio / Floating Island』

AT001

Aron Talas (p)
Jozsef Horvath Barcza (b)
Attila Gyarfas (ds)

01.Tale
02.Lights
03.Mind The Gap
04.Man Of The Winds
05.Blues For F
06.Floating Island
07.Trampoline
08.Hope Is Always
09.Roots
10.Helsinki
11.Quentin
*All Composed by Aron Talas

Recorded at the Hungarian Radio, Studio 6, between 4-6th of September, 2015
Recorded & mixed by Gabor Buczko
Mastered by Darius Van Helfteren
Produced by Aron Talas

サウンドの自然さが安定感をもたらし、マイキングのみでの音質表現が効果を強めている。ピアノも近接ながら、低音部に現れる強調がなく、自然さが評価できる。

音像表現はスピーカー空間を越える広がりだ。その空間に芯となるベースの音像。これが安定感を造り出す。自然さに好感を持てる。ドラムとのバランスが見事。シンバルの距離感を感じさせる扱いが、トリオの空間表現の要となる。

ベース・ソロの重厚な音質は注目すべきモノ。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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