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及川公生の聴きどころチェックNo. 228

# 335 『Trouble Kaze / JUNE』

Circum-Disc LX009

クリスチャン・プリュヴォ, 田村夏樹(tp)
藤井郷子, ソフィー・アニエル(pf)
ピーター・オリンズ, ディディエ・ラセール(dr)

01. PART I
02. PART II
03. PART III
04. PART IV
05. PART V

Recorded & mixed by Peter Orins at La Malterie, Lille, France, June 2016
Mastered by Philippe Teissier Du Cros

ピアノという楽器の発音源をキー以外から探る挑戦。トランペットの奏法からのサウンド挑戦。そしてパーカッション群が発する乱舞のサウンド。いや〜楽しい音響空間。録音も一通りではなかっただろう。

トランペットはいかなる奏法も音の出口は探れるが、ピアノは、通常のマイキングから、エフェクトがかかると変更せざるをえない。
突然の大音量にエンジニアは寿命が縮まる思いだったと推察。音響的容量を超えるサウンドだ。進行すると微少レベルの演奏奏法の展開。録音手法からも注目の作品。

 

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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