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及川公生の聴きどころチェックNo. 232

#365 『ディジョネット|グレナディア|メデスキー|スコフィールド/ハドソン』

「及川公生の聴きどころチェック」今月の9枚



Motema Music

Jack DeJohnette (ds)
Larry Grenadier (b)
John Medeski (key)
John Scofield (g)

1. Hudson
2. El Swing (John Scofield)
3. Lay Lady Lay (Bob Dylan)
4. Woodstock (Joni Mitchell)
5. A Hard Rain’s A-Gonna Fall (Bob Dylan)
6. Wait Until Tomorrow (Jimi Hendrix)
7. Song for World Forgiveness (Jack DeJohnette)
8. Dirty Ground (Jack deJohnette and Bruce Hornsby)
9. Tony Then Jack (John Scofield)
10. Up on Cripple Creek (Robbie Robertson)
11. Great Spirit Peace Chant (Jack DeJohnette)

Recorded, January, 2017 at NRS Studios, Catskill, NY
Recorded, Mixed and Mastered by Scott Petito, NRS Studios, Catskill NY
Produced by Hudson

アコースティック空間が広がる。当然エレクトリック楽器もあるが、空間に溶け合っている音質の管理が気持ちいい。センター音像に覆い被さる各楽器のサウンドが心地いい。うーん、ドラムのサウンド造りは参考になる。ジャズのサウンドとは、こういうものだ!と、改めて思う。とくにキックは...。

最終トラックは民族音楽的。コーラスを伴っているが、録音からみて特段の特徴は聴かれない。つまり、最終トラックの声というアコースティックが、浮いていないのだ。ギターもエレクトリックの質感を重視して、ライン録りの音質管理が聴いて判る。

 

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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