#364 『ピエラヌンツィ|ヴィンディング|リール/イエスタデイズ ~ マッズ・ヴィンディング・トリオ・ライヴ・イン・コペンハーゲン1997』
「及川公生の聴きどころチェック」今月の9枚
*〔コンピレーション盤付き特別仕様〕/日本語オビ付き/東京エムプラス
エンリコ・ピエラヌンツィ(p)
マッズ・ヴィンディング(b)
アレックス・リール(ds)
1.イエスタデイズ (Jerome Kern)
2.ヴィネット (Gary Peacock)
3.ジターバグ・ワルツ (Fats Waller)
4.ア・ネームレス・デイト (Enrico Pieranunzi)
5.マイ・ファニー・ヴァレンタイン (Richard Rodgers)
6.マイ・フーリッシュ・ハート (Victor Young)
7.イフ・ゼア・イズ・サムワン・ラヴリアー・ザン・ユー (Howard Schwartz)
Recorded live November 11, 1997 at Copenhagen Jazzhouse by Bjarne Hansen
Mixed and mastered April, 2017 by Bjarne Hansen
Executive producers:Spren Friis and Peter Littauer
アコースティック空間が漂うサウンド。どの楽器にも,これ見よがしの音像がない。自然体が周囲を囲む。エッジの鋭さがないのが特徴と言えそう。
ピアノもベースも、ライヴ空間の距離感を持たせる。ドラムもエッジの押しつけがない。時にベースがオンに迫って、楽器の存在感を間近にという欲求を満たす。低音部にこの工夫があるとサウンドは落ち着くのだ。楽器がバラバラという音場を避けている録音に注目。
エンリコ・ピエラヌンツィ、マッズ・ヴィンディング、アレックス・リール