#379 『Gary Peacock Trio / Tangents』
「及川公生の聴きどころチェック」今月の7枚
ECM2533
Gary Peacock: double-bass
Marc Copland: piano
Joey Baron: drums
1. Contact (Gary Peacock)
2. December Greenwings (Gary Peacock)
3. Tempei Tempo (Gary Peacock)
4. Cauldron (Joey Baron)
5. Spartacus (Alex North)
6. Empty Forest (Gary Peacock, Joey Baron, Marc Copeland)
7. Blue in Green (Miles Davis)
8. Rumblin (Gary Peacock)
9. Talkin’ Blues (Marc Copeland)
10. In And Out (Joey Baron)
11. Tangents (Gary Peacock)
Recorded May 2016, Auditorio Stelio Molo RSI, Lugano
Engineer: Stefano Amerio
Produced by Manfred Eicher
さすがECMと決めつけるのは、と感じたが、やはり素晴らしい絶品のサウンド。
当然ながらゲイリー・ピーコックのベースの重々しさの表現力は、脱帽の録音。
音像の在り方が鮮明であり力強さを感じさせ迫ってくる。楽器バランスの在り方が整っている中に、それでも浮き上がる。ピアノもドラムも輪郭が鮮明で存在感を示すが、バランスはしっかり保たれている。この絶妙のミクシング技術は最高の賛辞を贈りたい。ピアノの鮮明さ、ドラムの鮮明さ、サウンドの抜けがいい。顔面にへばり付く音像ではない。高度の判断を迫られるサウンド構成を見事に成し遂げている。