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及川公生の聴きどころチェックNo. 238

# 403 『セロニアス・モンク/コンプリート・ラスト・ロンドン・レコーディングス

Black Lion/MUZAK MZCD-1365/1366 ¥2,800+税(2枚組)

セロニアス・モンク (p)
アル・マッキボン (b)
アート・ブレイキー (ds)

Disc 1:
1. トリンクル・ティンクル(テイク3)
2. クレプスキュール・ウィズ・ネリー(テイク2)
3. ダーン・ザット・ドリーム
4. リトル・ルーティ・トゥーティ
5. ミート・ミー・トゥナイト・イン・ドリームランド
6. ナイス・ワーク・イフ・ユー・キャン・ゲット・イット
7. マイ・メランコリー・ベイビー
8. ジャッキーング
9. ラヴァー・マン
10. ブルー・スフェア
11. トリンクル・ティンクル(テイク2)
12. ザ・マン・アイ・ラヴ
13. サムシング・イン・ブルー
14. イントロスペクション(テイク1)
15. コーディアリー(インプロヴィゼイション)

Disc 2:
1. エヴィデンス(テイク2)
2. ミステリオーソ
3. クレプスキュール・ウィズ・ネリー(テイク4)
4. アイ・ミーン・ユー
5. クリス・クロス
6. ルビー・マイ・ディア
7. ナッティ(テイク2)
8. ハッケンサック
9. クレプスキュール・ウィズ・ネリー
10. ナッティ(テイク1)
11. イントロスペクション(テイク3)
12. ハッケンサック(テイク1)
13. エヴィデンス(テイク1)
14. トリンクル・ティンクル(テイク1)

Recoeded by John Timperley at Chappell Studios, London, November 15, 1971
Produced by Alan Bates for Black Lion Records, London

1971年11月 ロンドン録音。マスタリング、デジタル移行に努力した音質が窺える。ピアノの音像と音質は当時を考えれば優れた録音だ。高音部の抜けのいい感触がとくに良い。音像も適度な広がりで迫ってくる。

当然、ドラム、ベースも同様に当時のバランスのあり方、音像のあり方のなかで構成されていて、ジャズ本流を聴く楽しさがある。歪む箇所もあるが、これはマスターテープに起因するものであることが表記されている。シンバルの音は、こうありたいと思うのだ。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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