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及川公生の聴きどころチェックNo. 241

#426 『永井隆雄 feat. 藤原幹典/Akatombow』

META花巻 MHACD2651 ¥2880(税込)

永井隆雄(piano, Fender rhodes)
藤原幹典(tenor-, soprano-sax)
畠山芳幸(double-, electric-bass)
二本松義史(drums)

01. Watermelon Man
02. Ringo, Oiwake
03. Dear Bass Man
04. Love Theme From Sunflower
05. Owl
06. We Love Monk
07. Akatombow
08. Limbo
09. Improvisation Opus One

Recorded at Landmark Studio, Japan April 9, 2017
Recording Chief Engineer: Hiroaki Sato (Skip Factory Inc.)
Recording Engineer: Mai Kondou (Skip Factory Inc.)


とてつもなく骨太ベースサウンドを底辺に、軽快な抜けのいいピアノ。その音像は左右をカバーして痛快な感触。その大きな仕掛けに、サックスの鮮明とダイナミックさが伝わり、管楽器の空気を感じさせる。加えて、ドラムの鮮明な切れ味が加担して、聴いていて愉快なのだ。

注目したいのは、低音部の躍動感あふれる切れと、図太さの表現。これが支えだ。ピアノの左右空間を埋める仕掛けが、強く印象に残る録音手法に喝采。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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