#440『片山広明 & Happy Hour /ラスト・オーダー』
text by Kimio Oikawa 及川公生
地底レコード B61F ¥2300+tax *7月22日発売予定!
片山広明(ts)
石渡明廣(g)
早川岳晴(b)
湊雅史(ds)
1.Lady’s Blues (Roland Kirk)
2.Drunkenstein (H. katayama) }
3.A-zone (A. Ishiwatari)
4.Hymne a l’amour (Edith Piaf)
5.Hallelujar (Leonard cohen)
6.りんご追分 (米山正夫)
Recorded by 田中篤史 at 西荻 Clop Clop
Mastered by 藤掛正隆
Produced by 片山広明
Executive producer:吉田光利(地底レコード)
テナーのオンマイク・サウンドが切れ味良く凄い音像で迫る。空間感無しのダイレクト。これを一層熱っぽくしているのがドラムの勢い。テナーに乗り掛かるミックス・バランスが見事な仕上げ。ベース、ギターが輪郭を強調しない音像空間に漂う、テナーの粘り的な音空間に似合うのだ。ミックス・バランスで組み立てたと推察。素晴らしい音創りだ。
早川岳晴、石渡明廣、片山広明、湊雅史、Happy Hour、Last Order、地底レコード
Happy Hour に Last Order 、最後まで酒飲みの矜持?を捨てなかった片山広明(ts)がついに帰らぬ人となった。11月13日、肝硬変のため死去。自分のバンドの他、RCサクセッションのサポートや渋さ知らズでの活躍でも知られているが、僕は、1996年に来日したベルリン・コンテンポラリー・ジャズ・オーケストラ (アレクサンダー・フォン・リュリッペンバッハと高瀬アキの引率による)の中にあって彼の豪放なテナーの吹奏が印象に残っている。