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及川公生の聴きどころチェックNo. 218

#276 『Carla Bley-Andy Sheppard-Steve Swallow / Aandante eL Tempo』

ECM2487

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Carla Bley (piano)
Andy Sheppard (tenor saxophone, soprano saxophone)
Steve Swallow (bass)

1.Andante el Tempo
Sin Fin
Potacion de Guaya
Camino al Volver
2.Saints Alive!
3.Naked Bridges / Diving Brides
All compositions by Carla Bley

Recorded November 2016 at Auditorio Stelio Molo RSI, Lugano
Engineer: Stefano Amerio
Produced by Manfred Eicher

 

音場全体がミックス・コントロールではなく空間ミックスで成功している

ピアノ・ベース・サックス、同一空間に浮かぶ音像の浮遊感が素晴らしい。
とくにサックスの高音質は鏃のショックだ。ズバッと切り込んで来る。
空間が醸す自然のミックス・バランスがなす賜だ。音場全体がミックス・コントロールではなく空間ミックスで成功していると想像できる。ミュージッシャンそれぞれの阿吽の呼吸が、そのまま現れているのでは。
多分、ミキシングコンソールのフェーダーはエンジニアの指先の圧力で押さえ込まれ定位置のままでは。
控えめのリバーブ効果の付加あり。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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