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及川公生の聴きどころチェックNo. 262

#579 『岡部源蔵/ダイアレクト』
『Genzo Okabe/ Dialect』

text by Kimio Oikawa 及川公生

Challenge Records CR73487 ¥2420 (税込)

Okabe Family by Genzo Okabe
岡部源蔵(as)
ミゲル・ロドリゲス(p)
スティーブン・ウィレム・ズワニンク(b)
フランチェスコ・デ・ルベイス(ds)

1.Hybrid (07:29)
2.Layers (06:53)
3.Arpeggio (07:28)
4.Triad (04:04)
5.Sincope (06:35)
6.Random (07:22)
7.Ambient (05:28)
All tracks composed by Genzo Okabe

Recorded January 19& 20, 2019 at Village Recording Studios, Rome
Mixed by Gianluca Siscaro
Mastered by Federico Pelle (Basement Studio)
A&R: Martijn Verlinden (Challenge Records)
Produced by Challenge Records

http://www.tokyo-m-plus.co.jp/jazz/index.html


アルトサックスの抜けのいいサウンドは注目。スタジオ録音らしい、空間感なしのセンターに濃厚に立つ音像を作り出して刺激を受ける。鮮明な音色も惹かれる。
ピアノの芯をうまく捉えた中音域の明るさ、ベースの低音部の音像感が力強く、ドラムの明確な音色と重なって、アルトを支えるミックスバランスにも注目したい。


及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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