#282 『渡辺貞夫クインテット/ライヴ・イン・根室 1977』
JVC VICJ61751 2,484円(税込)
渡辺貞夫 (as, ss)
福村博 (tb)
本田竹広 (p)
岡田勉 (b)
守新治 (ds)
1.マサイ・トーク
2.ハンティング・ワールド
3.チェルシー・ブリッジ
4.グリーン・ドルフィン・ストリート
5.イ・ナーダ・マイス
6.リズマニング
7.マイ・ディア・ライフ
1977年10月8日 根室市公民館にてライヴ録音
根室でのライヴ録音。
当然、一発2チャンネル録りであろうと推察。各楽器のサウンドに勢いを感じ、堂々とした輪郭濃厚で迫る音像は驚嘆もの。大川正義エンジニアならではの肝っ玉の座ったサウンドだ。
安定感をもたらすのはベース。このゴリゴリ共振のエネルギーが骨太で、ドラム、シンセ、パーカッション、トロンボーン、ピアノをどっしりと支える。この基盤となる重厚サウンドがアルトサックス、ソプノサックスにエネルギーをもたらすバランスは、お見事。
ミックス技術に脱帽。一発録りなら、フェーダー操作、手に汗を。
中音域に濃厚なサウンドバランスを集中さている意図が、見事に結果を出して、ジャズ・サウンドは、こうであらねば...。