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及川公生の聴きどころチェックNo. 221

#292『Peter Erskine John Taylor Palle Danielsson / As It Was』

ECM 2490-93

Peter Erskine (Drums)
John Taylor (Piano)
Palle Danielsson (Double Bass)

CD 4 (Juni)
1.PRELUDE NO. 2
2.WINDFALL
3.FOR JAN
4.THE ANT & THE ELK
5.SIRI
6.FABLE
7.TWELVE
8.NAMASTI

Recorded at Rainbow Studio, Oslo, July 1997
Engineer : Jan Erik Kongshaug
Produced by Manfred Eicher

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『ピーター・アースキン|ジョン・テイラー|パレ・ダニエルソン/アズ・イット・ウォズ』

バランスの取れた心地いい演奏空間が浮かびあがる。さすが、としか言いようがない。ピアノの距離感を持たせたサウンドとベースのオンマイクの音の対比が面白い。ドラムスは極めて抑制されたバランスでありながらシャープな音像。
ヤン・エリック・コングスハウグの録音の特徴的色彩感だ。
このサウンドを聴いていると、ジャズの分野でのハイレゾ録音の可能性を感じ取る。演奏内容と録音手法が造り上げた音像空間。ピアノの空間表現を広く仕上げ、ベースは重々しくセンターに定位。ドラムスの空間が被さる。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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