#1340 マリア・シュナイダー・オーケストラ創立30周年記念コンサート
Text & photo by Shoji Hoshino 星野正治
1週間ちょっと前の11/23に前からライブ演奏を聴き逃していたMaria Schneider OrchestraのThe 30th Anniversary Celebration を友人と一緒にNY市のTown Hallで聴くことが出来た。Facebookへの熱心な投稿者でもある写真家・常盤武彦君が大の「推し」で、30年前のオーケストラ創設から追いかけをしているのは知っていたが、生の演奏を聴き逃していたのである。
NY市タウンホールの収容人数は最大1,495人との由で、ほぼ満席で中年以上の歳の白人観客が多く、若い人達の姿は余りなかった。
添付のプログラムガイド表紙写真にあるように、マリアは本当に若く見え「日本の金髪ギャル」のごときであった。
演奏は休憩なしのぶっ通しで、以下の順であった。(間違いはご容赦下さい):(1)Evanescence, (2)???, (3)??? , (4) Potter’s Song, (5) American Crow, (6) Sputnik, (7) ???, (8) Cerulean Skies, and (9) Sky Blue (encore)
オーケストレーションは、ギル・エヴァンスの1970年代のファンク、ロック、フュージョンを取り込んだスタイルではなく、当方が大好きなギル・エヴァンスの1960年代のスタイル(LPレコードで言えば『Out of Cool,』 『Into the Hot』(Impulse) そして 『Individualism』(Verve))に準じるもので好感を持てた。バンドのメンバーは白人のミュージシャンが中心であり、デューク・エリントンやカウント・ベイシーの流派とは異なるのである。
演奏曲はほとんどどがマリアの作曲になるもので、鳥など自然とか身の回りのこととか何故かコンピューターのデータ問題までが発想の元になっている由である。
以下のソロ演奏が特に印象に残った:1曲目 EvanescenceでのDonny McCaslinによるtenor sax;最後のSky BlueでのSteve WilsonによるWayne Shorterを彷彿させるsoprano sax;(4)と(8)でのJulien Labroのaccordion(この楽器は異色);全体を通してGary Versaceによるバッキングとソロのpiano。
(注:英文併記はナシ)
早大ジャズ研OB。
米国ニューヨーク州公認会計士 New York State Public Accountant
ニューヨーク地域での履歴:
1978-1983 日系文化交流団体勤務、NY市立バルークカレッジ大学院で会計学専攻し卒業
1983-1996 デロイト・トウシュ会計事務所勤務
1996-2021 独立し、星野会計事務所所長 Representative, Shoji Hoshino CPA Office
2022‐現在 ほぼ引退状態、時折りコンサルティング業務に従事