Chapter 15.ダンケ:梅津和時・原田依幸
1980年10月18日、ドナウエッシンゲンの会場での一音は原田の<Bitte>から始った。透徹した原田のピアノ・ソロから始まり、やがて梅津がアルトで絡む。二人のヴォルテージは異様に高かった。二人の緊張が高みに達した時、二人は突然唄を歌い始める。完全な即興による<Danke>である。ここで持ち時間は終了するが興奮した会場からは口笛がなり、アンコールの拍手が鳴り止まなかった。
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1980年10月18日、ドナウエッシンゲンの会場での一音は原田の<Bitte>から始った。透徹した原田のピアノ・ソロから始まり、やがて梅津がアルトで絡む。二人のヴォルテージは異様に高かった。二人の緊張が高みに達した時、二人は突然唄を歌い始める。完全な即興による<Danke>である。ここで持ち時間は終了するが興奮した会場からは口笛がなり、アンコールの拍手が鳴り止まなかった。
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