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GUEST COLUMNNo. 288

特別寄稿「ロフト・ジャズとは何だったのか」エド・ヘイゼル

ジャズの歴史上、最も偉大な創造的開花のひとつが、1970年代のニューヨークで起こった。ミュージシャン自身が運営する数多くの小さなスタジオやロフト・スペースで、主にアヴァンギャルド・ジャズと呼ばれる即興音楽が、ジャズの歴史上でも稀なほどの豊かさと多様性をもって生まれたのだ。

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Jazz Meets 杉田誠一特集 『生活向上委員会2016+ドン・モイエ』No. 220

#98 梅津和時と生活向上委員会

 あの最もエキサイティングだった70年代から遠く離れて、はたして「いま、ジャズ十月革命の予感。」なのでせうか?
 時代はさらに寒く...。フリ〜インプロバイズドの燃えさかる「いま」を直視したい。

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~No. 201特集 『生活向上委員会2016+ドン・モイエ』音の見える風景 望月由美

Chapter 15.ダンケ:梅津和時・原田依幸

 1980年10月18日、ドナウエッシンゲンの会場での一音は原田の<Bitte>から始った。透徹した原田のピアノ・ソロから始まり、やがて梅津がアルトで絡む。二人のヴォルテージは異様に高かった。二人の緊張が高みに達した時、二人は突然唄を歌い始める。完全な即興による<Danke>である。ここで持ち時間は終了するが興奮した会場からは口笛がなり、アンコールの拍手が鳴り止まなかった。

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