Jazz and Far Beyond
この1作を聴く機会に恵まれて、初めて宮嶋みぎわという名の作曲家を知り、その作品にアプローチする幸運を得たことを改めて感謝したい。
このピアニストは魔法を奏でる柔らかい精神と倫理を持っている、まったく稀有な才能だ、
渋谷毅の、包み込むような、余裕をもってノンシャランとした呼吸のピアノ。それに対して、気持ちよく別の音色で並走する廣木光一のギターは、清冽な湧き水のようだ。何気なさを装いつつも、圧倒的に強靭な音を出すふたりのデュオである。
心地よい風に吹かれるような爽快感と、聴き応えのある楽曲を心から楽しませてくれる、名古屋発のピアノトリオ
エリントン楽団のようにサウンドから一人一人の顔が見える板橋文夫オーケストラの最も充実した姿が刻まれている
佐山ならではの“極めて美しいピアノ技“が激しくも心優しく弾む感涙作
ピアニスト石田幹雄の約7年ぶりのリーダー作。この1年間、事あるごとにこの盤を手に取り、そのたびに「素晴らしい…」と心の中で呟きながら聴き入ってしまった。
ミュンヘン在住のドラマー福盛進也のECMデビューアルバム。優れたオリジナルに加え、日本の懐かしいメロディーとECMの出会いが心に響く。
筆者が2018年の1年間に最も多くのライブに接し、最も記憶に残る、北海道在住ミュージシャンたちによる傑作
還暦記念『月刊 藤井郷子』第12弾
地下音楽の澱みの奥底で人知れず熟成された創造物が、40年近い時を経て初めて世の中に芽を出した奇跡と言って間違いない。