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Hear, there and everywhere 稲岡邦弥No. 287

Hear, there & everywhere #35 「カムカムエブリバディ」表彰式

text & photo by Kenny Inaoka 稲岡邦彌

2022年2月1 5日(火)
丸の内 外国人記者クラブ

去る2月15日(火)丸の内の外国人記者クラブでNHKの連続TV小説(通称朝ドラ)「カムカムエブリバディ」に対し日本ルイ・アームストロング協会から感謝状が授与された。日本からの呼びかけに応じた「ニューオーリンズ・ジャズ博物館」とNYの「ルイ・アームストロング・ハウス博物館」からの感謝状と合わせ3通(但し、ニューオリンズからの賞状の到着が間に合わず、当日は目録のみ)。受賞者は番組の堀之内礼二郎チーフプロデューサーと音楽担当の金子隆博両氏(脚本の藤本有紀さんは欠席)。プレゼンターは協会代表の外山喜雄・恵子夫妻が務めた。

「カムカムエブリバディ」はヒロイン3代にわたるファミリー・ヒストリーだが、バックボーンは King of Jazz ルイ・アームストロング(サッチモ)と代表曲 <On the Sunnyside of the Street>(明るい表通りで/日向の道)。3代のヒロインの名前がやすこ、るい、日向で、ルイの愛称がサッチモちゃん。るいの恋人ジョーがトランペッター...、とあちこちでルイ・アームストロングが絡んでいる。
去年から、ルイ・アームストロングの生誕120年 没50年のダブル・アニバーサリーでジャズ界はサッチモ・フィーヴァーに沸いておりあちこちで “日本のサッチモ” こと外山喜雄さん(トランペットとヴォーカル)と妻の恵子さん(ピアノとバンジョー)が引っ張りだこだが、日本全国1千万人以上が視聴している「カムカムエブリバディ」がトドメを刺したところ。
記者発表では、外山夫妻と金子さんにより、「この素晴らしき世界」と「日向の道」、アンコールに「聖者の行進」がサッチモばりのヴォーカルを交えながら披露され、喝采を浴びた。

稲岡邦彌

稲岡邦彌 Kenny Inaoka 兵庫県伊丹市生まれ。1967年早大政経卒。2004年創刊以来Jazz Tokyo編集長。音楽プロデューサーとして「Nadja 21」レーベル主宰。著書に『新版 ECMの真実』(カンパニー社)、編著に『増補改訂版 ECM catalog』(東京キララ社)『及川公生のサウンド・レシピ』(ユニコム)、共著に『ジャズCDの名盤』(文春新書)。2021年度「日本ジャズ音楽協会」会長賞受賞。

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