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小野健彦の Live after LiveNo. 300

小野健彦のLive after Live #305~#310

text & photos: Takehiko Ono 小野健彦

#305 2月23日(木)
新宿 Pit Inn
http://pit-inn.com/
今村祐司グループ w 松風鉱一(sax) 渋谷毅 (p/org) 上村勝正 (b) 外山明 (ds)

今年初訪問となった新宿 pit inn・昼の部にて本邦ジャズ・パーカッション界の草分け的存在とも言える今村祐司氏のグループを聴いた。
w 松風鉱一(sax)渋谷毅(p/org) 上村勝正(B)外山明(DS)
今村Gといえば、フロントに峰厚介氏を迎えドラムの椅子には渡辺文男氏が座った当時の布陣を同所で聴いていた頃以来だから、かれこれ6〜7年振り3度目のご対面となった訳であるが、実は久しぶりにこのバンドを選択した背景には伏線があり、丁度一週間前に西荻窪アケタの店で接した渋谷氏と松風氏のハーモニーが余りにも素晴らしく、直ぐにでもおふたりの絡みに触れたいと思っていたところ運良く祝日昼開催のこのライブを見つけたというのが事の次第である。
まあそれはそうとして、肝心の音、だ。
今日は2ステージ約2時間のステージを通して全10曲が披露されたが、それらはこのバンドの十八番とでも言うべき、今村氏オリジナル〈マリオ〉、D.エリントン作〈limbo jazz〉に加えて歴代メンバー加藤崇之氏作〈海の思い出〉&〈泣いて笑って〉等の佳曲に加え、今村氏のメンバー紹介曰く「コンポーザー」と付された松風氏のオリジナル曲がなんと半数超を占める6曲も採り上げられたのだが、特にこれらが全体の音創りの流れの中にあって実に「効いて」いた。TSとASを曲想毎に巧みに使い分けながらいずれも複雑で独特な香りを持つ印象的なメロディラインを組み立てる松風氏に対して、変幻自在な外山氏のドラミングとのどかさと鮮烈が共存する今村氏のパーカッションの活き活きとした響きの絶妙なマッチングが摩訶不思議な世界観を生み出しながら、それを予想外の展開へと増幅させる中、ここぞという所で繰り出したアタックの強いなんともセクシーな渋谷氏のオルガンが炸裂するとそれに絡みつくように地を這うかの如くの推進力で強力なグルーヴを描いた上村氏のエレベに導かれる様にバンド全体がファンキーの流壺へと突き進んで行くくだりなどはなんともゾクゾクさせられるものがあった。ハードボイルドなスリル感、ほろ苦さ、哀切、悦び等々、総じて、メロディではなく演者総動員のめくるめくリズムパターンで様々な抒情の機微を存分に表現し尽くしたステージだったと思う。
そこに進取の気性はないかもしれないけれど月一回恒例にて、このような表現活動を継続している齢83才の表現者(因みにリーダーとピアニストは同年齢)の気高い意志に強く心打たれた愉快で贅沢な昼下りだった。

※尚、演奏中の写真はピットイン・スタッフのご厚意により撮影頂いたものを掲載しております。

#306 2月25日(土)
Jazz Coffee & Whisky Nica’s  町田ニカズ
http://nicas.html.xdomain.jp/
吉岡秀晃 (p)トリオ w横山 裕 (b) 小泉高之 (ds)

如月下旬の寒風に凍えながら向かった凡そ1か月振り今年2度目の町田ニカズにて吉岡秀晃氏(P)のトリオを聴いた。w 横山裕(B)小泉高之(DS)。
リーダー吉岡氏のナマは私が大阪勤務時代、黒門市場近くのハコ:loft6でお聴きして以来だから約20年振りの再会となった。
果たして定刻19:30に幕開けした今日のステージでは冒頭から30分に及ぼうかというブルースを繰り出し、長年の協働に裏打ちされた強固なチームワークを見せつけて寒空の下を駆けつけた満場の聴き人達の耳目を瞬時に捉えながら、続けてスタンダード曲から〈is it romantic?〉と〈my romance〉を連ね1stセット最後は鮮やかな急速調による〈all god’s chillum got rythmn〉で纏めた。
このセットの演奏はいずれも比較的長尺に仕立てたものが多かったが、語り口は端正ながら次第に三者のヴァイヴレーションが昂まりを見せるこのトリオならではの音創りの構成は片時のダレも見せず、終始溌溂の極みを描いてみせた点はなんとも聴き応えのあるものだったと言える。

続いて短いブレイクの後の2ndセット、吉岡氏MC曰く「このセットはリクエスト曲も交えてお届けします」の後、リリカルなピアノのイントロに導かれ、バンドスタンドから溢れ落ちて来たのは、ブレイク中に吉岡氏から私に打診を頂きリクエストさせて頂いた〈amapola〉だった!稀代のビ・バッパーの解釈や如何にと固唾を飲んで見守ったが、小泉氏のスティックとマレットを駆使したソフトラテンのリズムワークは芸の細やかさを、横山氏のたっぷりとスペースを取った的確な指捌きは懐の深さを、夫々存分に見せつけられるものであり、そんな土台の上では、初め優雅なパッセージに徹していた吉岡氏のプレイもリアクションも次第に熱気を帯び、ともするとラウンジミュージック風の甘ったるい流れに陥りかねないこの曲を最後には熱狂の吉岡色に染め上げたのは圧巻の出来栄えであった。その後このステージでは、元岡マスターの何かモンクを、のリクエストに応じた〈in walked bud〉が採り上げられたが、それはさながら謎めいたジグゾーパズルに興じているかの如くの幾何学的な着想の面白味を十二分に感じさせられるものであった。そうして更に〈stairway to the stars〉H.シルバー作〈strollin’〉を経由して最終曲はゆったりとしたブルースを寛ぎの中で締め充実に過ぎた約2時間のステージに幕が降りた。

総じて三者が織り成すスピード感とダイナミクスレンジの幅広さが際立った音場だった。「キレ」と「愛嬌」が如何なるテンポの中にあっても確固たるものとして維持されながらジャズの醍醐味を十二分に感じさせてくれる視覚にも聴覚にも訴える胸のすくようなトリオミュージックからは、唐突ながら、伝統に根差しつつ革新を貫いた噺家・立川談志をも想起してしまった、そんな痛快な夜だった。


#307 3月2日(木)
Jazz Bar & Diner A-TRAIN
http://atrain-jazz.com/
関根敏行 (p) トリオ w吉野弘志 (b) 小泉高之 (ds)

本調子に戻りつつあるLALは最近、なんだかピアノトリオの気分だ。今宵は、二年振り2度目の訪問となった東急線・学芸大学駅近くのジャズバーA-TRAINにて関根敏行氏(P)のトリオを聴いた。w 吉野弘志(B)小泉高之(DS)。今日は関根氏にとって12年振りのピアノトリオ作品『Dedication / 関根敏行 Plays Standards & More』発売記念の趣向。聞けばこの御三方、共に’55生の同世代トリオとのこと。まあ、それはそうとして、ステージはオープナーのブルージーな〈days of wine & roses〉を初めとして「人生を変えた10人に捧げる珠玉のスタンダードナンバー」をテーマに掲げた同盤収録の全10曲中大盤振舞いの8曲にB. フェルドマン作〈joshua〉とG.マリガン作〈night lights〉を加えた全10曲が披露されたが、総じて叙情感に溢れ優しさと華やかさを纏った(時にブルース調の曲等ではゴツゴツとしたパッセージを織り交ぜつつも)瑞々しさを存分に感じさせるタッチの関根氏の語り口に彫りの深くセクシーな吉野氏のベースラインが寄り添い、そこに随所で芸の細やかさを見せながら抜群の推進力と躍動感に富んだ小泉氏のドラムワークが絶妙な塩梅で絡むという鮮やかな構造を見せ、そこではしなやかで骨っぽい如何にも体幹の強く芯のある間口の広さも際立つトリオミュージックが展開された。RECを経る迄に至った阿吽の呼吸に裏打ちされた互いに対する信頼感が客席の隅々に迄伝播する、何とも品のあるニュアンスに満ち溢れたピアノトリオに出会えた爽快なひとときだった。本編最終曲に据えられた急速調の関根氏オリジナル〈blues always〉の最後の一音が消えた後、満場の拍手に応えた関根氏がコールしたのはこのハコのオーナーママである下總佐代子氏であり、童謡〈たなばたさま〉の作曲者:下總皖一氏を祖父にもつこの知る人ぞ知る実力派シンガーを迎え〈pure imagination〉がこの上なくしっとりと奏でられ今宵の充実した2時間のステージに華が添えられたことを書き漏らしてはなるまい。

#308 3月4日(土)
横浜日の出町・JAZZ FIRST
http://jazz-yama-first.sakura.ne.jp/
大口純一郎 (p)トリオ w米木康志 (b) 中村海斗 (ds)

待望のピアノトリオとの出会いが続くLAL。今宵は、今年2度目の訪問となった横浜日の出町・JAZZ FIRTにて大口純一郎氏(P)のトリオを聴いた。w 米木康志(B)中村海斗(DS)。
一昨年春に長年の協働活動のエッセンスを佳作盤『IKI(意気)』」に結実させた大口・米木両氏に対し、最近自らの表現活動へ若手を積極登用する大口氏が当年1月始動のニューバンド「Petrichor」にも招聘した若手(21歳!)注目株(大口氏MC曰く「爆進」)の中村氏が絡むトリオミュージックの行方や如何にと大きく期待も膨らむ中での幕開け。
果たして、少々突飛な物言いではあるが、冒頭の H.ハンコック作〈dolphin dance〉が流れて早々に私の眼前からピアノトリオが消えた。「消えた」というのは、要は単に耳障りの良いピアノトリオ・ミュージックが現れることはなかったという意味であり、確かにそこに居るのはピアノ、ベース、ドラムを巧みに操る表現者達ではあるが、それは単なる楽器編成上の問題であり、言い換えればまさにこの日この刻に生まれ消え行く生きた音達を紡ぐ共同体であり、皆がありきたりのポジションをとることは決してなく、場面毎にいずれもがメロディの主役となり、或いはリズムの主役を担う様が先ず強烈な印象としてこちらに迫り来たという事だ。其々がアイデアの引き出しも豊富な表現者達だけに、大口/中村オリジナルやスタンダード、並びにジャズ・ジャイアンツ作品(T.モンク、A.ヒル、J.コルトレーン等々)からブラジル産のL.エサ、更にはアンコールのR.ウェストン作品に至る迄、そのいずれもが畢竟メロディは飛翔に次ぐ飛翔を遂げ、リズムはいかにも小気味良く収斂と解体を繰り返した。そうしてそんな三人の立体感満点の洒脱な会話が次第に輪郭も明瞭な確たる主張の像を結んで行く構造を持つ、その仕立て方は鮮やかに過ぎた。そう、まさにこれぞ大口マジック!今宵も溌剌として何ものにも囚われない自由さを存分に感じさせてくれるスリルとエレガンスがめくるめく魅惑のラビリンスへと静かに惹きこまれてしまった。

#309 3月10日(金)
代官山 LEZARD レザール
https://www.lezard-daikanyama.com/
J.J. SPIRITS:佐藤允彦 (p) 峰 厚介 (ts) 加藤真一 (b) 村上 寛 (ds)

まさに待望の夜。今宵は初訪問となった代官山LEZARDにて、『J.J. SPIRITS 』を聴いた。
佐藤允彦(P)峰厚介(TS)加藤真一(B)村上寛(DS)
先ずはLEZARDについて、聞けば今年創業30周年を迎えられるとのこと。佐藤氏が近年表現活動の重要な拠点にしているこのハコへこれまで足を運ぶ機会に恵まれ無かったのは不思議な程である。
次にJ.J. SPIRITSについて、私にとってはなんとも麗しい響きを持つこのユニット名。存命であれば3月22日に83歳を迎えられる世界的な打楽器奏者・作曲家であり独創的な絵画作品を残された画家でもあった富樫雅彦氏が盟友の佐藤氏と共に峰氏並びに井野信義氏を迎え90年代を駆け抜けた伝説のスーパーバンドであり、富樫氏没後は当夜のメンバーへチェンジを経た後(私の記憶が正しければ)’19/8 富樫氏13回忌メモリアルで一旦区切りを付けその後はここレザールにて散発的な活動を継続して来た事は知りつつも、今宵ようやく(当夜の面子としては初めて)そのナマに触れることが出来たという訳である。

以上前置きが長くなってしまったが、肝心の音、である。
当夜はこのスペシャルな夜を目撃しようと早くから多くのお客様が来店され、幕開き間近には店内超満席状態の中、定刻19:30に音が出た。冒頭のハード・ドライヴィングなW.ショーター ナンバーから先ずはそのアンサンブルの重量感に驚かされる。こちらの腰にズシリと響く隙の無い骨太な王道のビートから生み出されるパーマネント・バンドの様なサウンドの厚みは流石各々が一国一城の主たる稀代の表現者達の名人芸のなせる技と言えた。
その後今宵のステージでは、1stセット全6曲は先頃逝去されたW.ショーター作品を並べ、2ndセットではこのバンド所縁のスタンダードナンバーと峰氏オリジナル曲以外の4曲に富樫作品を連ねた。ショーター作品ではその難解の中に潜む気品のエッセンスを炙り出し富樫作品ではこの表現者特有の印影に富むメロディの特性を余す事なく発露し尽くした。それら恐らく佐藤氏が熟考の末に選りすぐったであろうこの四人の旨味が最大限引き出される佳曲が纏ったハーモニーの洒脱さは格別であり、いかなるテンポにあってもスリルに満ち溢れたサウンドの持つスピード感と一才の雑味の無いキレが際立った音創りからはジャズというひとつの音楽様式において自らの信じた美を迷う事なく最大限具現化しようとする表現者達の気高い意志が感じられて、思わずこちらの背筋が伸びる気分にさせられた。かつて度々聴いた「あの」J.J. SPIRITSではなく、現代を生きる「この」J.J. SPIRITSを惚れ直したひとときだった。

[セットリスト]
1st-set
M-1:Black Nile
M-2:Miyako
M-3:Nefertiti
M-4:Iris
M-5:Dance Cadaverous
M-6:Pinoccio
2nd-set
M-7:Monk’s Hat Blues
M-8:On A Slow Boat To China
M-9:Rumba De Funk
M-10:The Arch
M-11:Memories
M-12:Country Of The Freedom<K.Mine>
Encore
M-13:Art Deco<D.Cherry>


#310 3月11日(土)

渋谷・公園通りクラシックス
http://koendoriclassics.com/
灰野敬二 (g/vo) 山崎比呂志 (ds)「事 ある 事」

2023年3月11日。あの東日本大震災から12年を迎えたこの日、渋谷・公園通りクラシックスにて灰野敬二氏(G/VO)の「事 ある 事」公演を聴いた。フリーフォーム・ロックの先駆者たる灰野氏が日本の個性派ミュージシャンとコラボレートするこの企画は、過去にはスガダイロー氏、内橋和久氏、鬼怒無月氏、林栄一氏、吉田隆一氏、外山明氏、森重靖宗氏、今井和雄氏等々名だたる先鋭的な表現者との手合わせが行われて来たとのことであるが、今宵灰野氏が指名したのは、当代フリーフォームジャズの大御所 山崎比呂志氏(DS)であった。聞けばこのおふたりの共演はフリージャズ界の伝説的サックス奏者 A.ドイル氏の’97/11来日公演以来とのこと。

共にフリーフォームの世界に自らの表現活動人生を捧げて来たふたりの雄の共演とあって、今宵のステージを轟音に訴えるか、はたまた静寂の中に音の連なりを結ぶか、いわばダイナミクスの攻めぎ合いに大きな期待も膨らむ中、定刻15分遅れで場内が暗転し、場は漆黒の闇に包まれた。そうしてその闇に紛れて登場したふたり、全身黒づくめの灰野氏が下手に、白ワイシャツにジーンズ姿の山崎氏が上手に座し頭上からピンライトが当たると、山崎氏がタムタム代わりに配置した和太鼓に柔らかな一撃を投じたところで本日の幕が開いた。

果たして、期せずして共に簡潔に45分ずつにまとめられた今日の前後半は、長短と風合いの差こそあれ、奇しくも似通った軌跡を辿ることとなった。それは言い換えれば、轟を予感させる寂の中に潜むロマンティシズムに貫かれた繊細と大胆が同居する音創りとでも言ったらよかろうか。前後半のステージ共に始まりは静かに入った。灰野氏はミュートを効かせたようなあくまでも抑制された音の連なりを描き、対する山崎氏もスネア、タムタム、横置きにしたバスドラムを中心に引き締まった打点で音像を組み立てて行った。続けて灰野氏が撥音による抽象的なパッセージに転じ両者の詩情が高まりを見せた所で双方の呼吸が一致し各セット第一のクライマックスが訪れた。それらは灰野氏の絶唱によるボイスパフォーマンス・パートであり、1stセットではまるで和歌詠歌の如きものであったのに対して、2ndセットではなんとも意表を突かれた「若者たち」(♪ 君の行く道は果てしなく遠い〜)であった。それらの絶叫の凄味と共にそうした相手の出方に対しても自らのペースを崩すことなく正確な打点でタイコを叩き続けた山崎氏の泰然が際立ったなんとも聴き応えのある局面だったと言える。その後再びギターを手にした灰野氏は抑制の極みを描き続け、このまま寂の内にセットが終了するかと思っていた矢先に訪れたのが第二のクライマックス、そう、「轟」の場だ。

まさに阿吽の呼吸の内に両者は激烈の剣ヶ峰へと雪崩込んだ。灰野氏のエレキギターが火を吹き、山崎氏はタイコに加えて各種シンバルと更には普段のセッティングではあまり目にすることの無かった銅鑼までをも駆使しながらあらんかぎりのエネルギーを注ぎ込みつつドラムセット全体を打ち鳴らし切った。
互いの衝動に合わせにかかることなく(良い意味で)ゴーイングマイウェイを貫いた両者のサウンドは異次元で絶妙な調和を結び鮮やかなダイナミクスのコントラストを描いてみせてくれた。
こちら聴き人の臓腑を射抜きつつその細胞レヴェルまでをも騒つかせた驚愕の音場に大満足した宵であった。

小野 健彦

小野健彦(Takehiko Ono) 1969年生まれ、出生直後から川崎で育つ。1992年、大阪に本社を置く某電器メーカーに就職。2012年、インドネシア・ジャカルタへ海外赴任1年後に現地にて脳梗塞を発症。後遺症による左半身片麻痺状態ながら勤務の合間にジャズ・ライヴ通いを続ける。。

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