菅原光博「ジャズを撮る!」#23「ロバータ・フラック」
photo & text by Mitsuhiro Sugawara 菅原光博
先月(2022年11月)、あのロバータ・フラックが「ALSで歌えなくなった」という衝撃的なニュースが全世界を駆け巡った。ALSは筋萎縮性側索硬化症という難病の一種でロバータは、「話すことさえ難しい」という。
ロバータ・フラック (85) といえば誰でも思い出すのが 1973年の大ヒット「やさしく歌って」(Killing Me Softly with His Song)。大ヒットの前後にはネスカフェの TVCMでも流れていた...。
僕がロバータに会ったのは 1981年7月、セントラル・パーク・ウェストのダコタハウスの自宅。「スイング・ジャーナル」誌の取材で。SJ誌の編集部員と自宅を訪れるとなんとジョン・レノンと向かい合わせの部屋だった!とても気さくな女性で求めに応じてピアノに向かったり、色々ポーズを撮ってくれた(足元の秋田犬は、ロバータの日本公演をプロモートしたキョードー東京の社長タツ・ナガシマがプレゼントしたという)。
それ以来ずっとロバータのことが気になっていたが、2020年には2020年1月、グラミー賞 特別功労賞生涯業績賞を受賞。来年には、自伝ドキュメンタリー「Roberta」が公開されるという。今度は画面を通して久しぶりにロバータに接するのを楽しみにしている。
https://www.npr.org/2022/11/14/1136547011/roberta-flack-announces-she-has-als