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特集『ECM: 私の1枚』

鈴木瑤子『Keith Jarrett / The Köln Concert』
『キース・ジャレット/ケルン・コンサート』

私が高校生の時、学校にも周りにも、ジャズはあまり浸透していませんでした。でも、中にはジャズ好きの先生もいて、授業が終わった後に、好きなアルバムを紹介してもらったこともありました。そこで、紹介されたのがこのアルバムです。

今まで曲単位でしか音楽を聴いたことなかった私は、そのとめどなく流れる音楽の波に圧倒されました。何が起こっているのかはわからない、でも美しく力強いその音と、旅するように変わっていく景色に心掴まれた私は、ただひたすらに聴き続けたのを覚えています。ちょうどその頃、日本にいらしていたKeithさんのコンサートに、ドキドキしながら父と一緒に行った記憶も。

それから10年が経った今も、Keithさんの自分の音や音楽を信じ、地図のない道を歩んでいく音楽は、変わらず私の心を掴み、自由の波に解き放してくれます。

このアルバムは、私の青春と憧れの詰まったアルバムなのです。


ECM1064/65

Keith Jarrett (Piano)

Recorded January 24 1975 at the Opera in Köln, Germany
Engineer: Martin Wieland
Produced by Manfred Eicher


鈴木瑶子 すずきようこ:
ジャズピアニスト、作編曲家。横浜市出身。国立音楽大学ジャズ専修を卒業後、バークリー音楽大学首席卒業。ジャズピアノを小曽根真氏、塩谷哲氏に、ジャズ作曲をGreg Hopkins氏、Bob Pilkington氏、Ayn Inserto氏に師事。2015、2016年に行われた東京JAZZで自身のオリジナル曲2曲が、小曽根氏率いるJFC all-star big bandによって演奏され、2016年には自身も演奏者として出演。若手作曲家のためのコンテスト、ジャズマガジン「DOWNBEAT」の43rd Annual Student Music Award、ASCAP主催のHerb Alpert Young Jazz Composer Awardを受賞。2021年には、小曽根真 Featuring No Name Horsesの演”Tribute to Chick Corea“において、編曲者及び演奏者として出演。東京近郊での演奏活動を中心に、台湾で行われたIsland Torch Festivalに楽曲提供するなど、室内楽からビッグバンドまで幅広く作編曲家としても国内外で活動中。From OZONE Till Dawnのメンバー。

【ライヴ情報】
2023年4月13日(木) 19:30 吉祥寺Strings
Ayaka & Yoko Duo Live
石橋采佳(Tb) 鈴木瑶子(pf)

2023年4月19日(水) 19:30 21:00 渋谷BODY&SOUL
すずきようこ Quintet
鈴木瑶子(pf) 中林俊也(as) 芹澤朋(ts) 小玉勇気(b) 北澤大樹(ds)

2023年6月6日(火) 19:15 六本木Satin Doll
Yoko & Yuki Special Quartet
鈴木瑶子(pf) 小玉勇気(b) 北澤大樹(ds) 中林俊也(As)

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