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特集『ECM: 私の1枚』

大友良英『David Holland & Derek Bailey / Improvisation for Cello and Guitar』
『デヴィッド・ホランド&デレク・ベイリー/インプロビゼーション・フォー・チェロ&ギター』

とりたててECMのファンではないわたしにECMを語る資格があるとは思えませんが、それでも、いくつか大好きな音源があるので、そんなのをいくつか。
筆頭に来るのはDavid Holland & Derek Bailey。この時期のデレクはこの音源に限らず、どれも物凄いのですが、この音源はデイブ・ホランドのスピード感もあいまって、聴いていて飽きません。
もう一枚、おなじくデレク・ベイリーの入っているThe Music Improvisation Companyもめちゃくちゃかっこいいです。甲乙つけがたいくらい、どちらも大名盤。後者の方はエヴァン・パーカーやジェイミー・ミューアの演奏も最高です。

他にはECMの『Heinz Holliger / Johann Sebastian Bach』やコンピレーションの「New Seies」で聴くことのできるHainz Holligerのオーボエソロ「Studie über Mehrklänge für Oboe solo」も、ちょっとないくらい素晴らしいので、興味ある人はぜひ。
ジャック・ディジョネットや、ジョン・アバークロンビー、キース・ジャレット、レスター・ボウイなんかの好きな盤もありますが、その辺はきっと誰かが紹介すると思うので、わたしが書くまでもないかな。


ECM 1013
Improvisation for Cello and Guitar

David Holland (Cello)
Derek Bailey (Guitar)

Recorded live at the Little Theater Club, London, January 1971


ECM 1005
The Music Improvisation Company

Derek Bailey (Electric Guitar)
Evan Parker (Soprano Saxophone)
Hugh Davies (Live Electronics)
Jamie Muir (Percussion)
Christine Jeffrey (Voice)

Recorded August 1970, Merstham Studios, London
Engineer: Jenny Thor
Produced by Manfred Eicher


大友良英 おおともよしひで
1959生まれ。映画やテレビの音楽を数多く作りつつ世界各地のノイズや即興の現場がホームの音楽家。ギタリスト、ターンテーブル奏者。美術と音楽の間のような作品から、一般参加のプロジェクトも多数。長年にわたりアジア各地の音楽によるネットワークづくりにも奔走。震災後は故郷の福島でも活動。2012年芸術選奨文部科学大臣賞芸術振興部門受賞。2013年「あまちゃん」の音楽でレコード大賞作曲賞受賞。2017年札幌国際芸術祭の芸術監督。2019年福島市を代表する夏祭り「わらじまつり」の改革も手がける。2022年大友良英スペシャル・ビッグバンド6年ぶりのアルバム「Stone Stone Stone」をリリースしている。ホームページotomoyoshihide.com

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