#12 『Gato Libre / Neko』
text by Masanori Tada 多田雅範
Libra Records 103-040
田村夏樹 Natsuki Tamura trumpet, composition
金子泰子 Kaneko Yasuko – trombone
藤井郷子 Satoko Fujii – accordion
1 Tama
2 Momo
3 Mii
4 Hime
5 Yuzu
6 Tora
Recorded by Tetsumasa Kondo at Big Apple, Kobe, August 18, 2016
Mixed at Big Apple, Kobe, August 29, 2016
Mastered by Max Ross at Systems Two, NY, September 14, 2016
これは池田さんから聴かせてもらった、ピアニストの藤井がアコーディオンを鳴らし、トランペットの田村とともに本来の楽器の奏法に依らない音響で奏でた作品ということなんだが、この演奏の治癒力というのか、この音楽は奏者の活動経歴から即興にジャンル分類されている、そのとおりなんだが、
藤井はアコーディオンをはじめて鳴らしてみる少女のように、響きを手探りに耳をすまして、「出てきた音」になかば驚いたり魅惑されたり佇んだり希望を持ったりという、そこには楽器と生成と身体と投機のコミュニケーションがはなはだゆっくりと放たれているいるようで、そこにはさらに思念やら追憶やら遠くの土地の風景までが流入しているように感じられるもので、
彼らの関連作をコンプリートしているわけではないのだが、このような即興は聴いたことが、ない、し、
欧州即興の文化基準を牢獄のように見せてしまえる彼らのちからはどこに由来するのだろう、とは、彼らの登場以来ずっと思うところ、ミュージックマガジンが年間ベストに彼らを掲げることをおいらは理解しているんだがー、今年この盤が掲げられないならそれはおいらの考えちがいかな、
そもそも即興と言ってはいけない音楽だし、タイトルも便宜的なもので知らなくていい、アコーディオンの音響がもとより持っている強烈で宿命的な喚起力を藤井のピアニストとしての指は、...
藤井はアコーディオンをはじめて鳴らしてみる少女のように、響きを手探りに耳をすまして、「出てきた音」になかば驚いたり魅惑されたり佇んだり希望を持ったりという、そこには楽器と生成と身体と投機のコミュニケーションがはなはだゆっくりと放たれているいるようで、そこにはさらに思念やら追憶やら遠くの土地の風景までが流入しているように感じられるもので、
(コピペしちったー、いいじゃん、)
聴いた者を、時をこえて見つめ続けるような稀有な音楽体験、
All About Jazz レビューでは4ツ星だけど、わたしには5ツ星なのだ、
https://www.allaboutjazz.com/neko-gato-libre-libra-records-review-by-karl-ackermann.php
手違いにより『藤井郷子+田村夏樹/如月』(Libra)のデータとジャケットが掲載されていましたが、1/05修正しました。ご不便をおかけしましたことをお詫びいたします。編集部