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R.I.P. 鈴木勲No. 288

もしかしたら本当に蘇ったり、生まれ変わって現れたり..オマさんなら。 by 井上 銘

Text by May Inoue 井上 銘

高校三年生の夏休み。いきなり知らない電話番号から不在着信が27件。。
あまりに恐ろしく、さすがにかけ直すことを躊躇っているとまた同じ電話番号から着信が。。

「ベースの鈴木勲だけど」

この電話から自分のミュージシャン人生が突然はじまった。

18歳の僕にとって鈴木勲さんという存在は強烈過ぎて、それまでの爽やかな高校時代の思い出が吹き飛ぶほど。
本当に可愛がってもらったし、たくさん叱られた。頂いた言葉の数々は自分の人生のテーマとして深く心に刻ませてもらっています。
“一音出した瞬間に皆がお前の音だって分かるようになるんだぞ”
“相手を最大限に活かして自分も活きるんだぞ”
“考えるより先に瞬間で反応しろ”

そしてなによりオマさんの”音”が自分の心と身体に焼きついていて、目を閉じればいつでも鮮明に流れてきます。
忘れようと思っても無理でしょう 笑

鈴木勲さんの音楽と人柄は、それほどまで強烈に輝いていて、いつまでも僕たちの心を照らし続けるでしょう。
もしかしたら本当に蘇ったり、生まれ変わって現れたり...
冗談でなくオマさんなら全然有り得ることと思っているのは僕だけじゃないでしょう。

May


井上 銘 May Inoue guitarist / composer
1991年5月14日生まれ。神奈川県川崎市出身。 15才の頃にギターをはじめ、高校在学中にプロキャリアをスタート。2011年10月EMI Music Japanよりメジャーデビューアルバム「ファースト・トレイン」をリリースし、その後、5枚のリーダーアルバムを発売する。また、近年では香港をはじめとするアジア圏、ロンドンを中心としたヨーロッパ圏での海外ミュージシャンとの交流も活発で、ワールドワイドな舞台での積極的な活動等、国内のみならず世界を視野にした演奏活動には各方面より注目が集まっている。さらに2021年、新たな音楽を求め、自らがボーカルを務めるシンガーソングライターとしての活動を開始。7月には初のボーカル作品である5曲入りEP「POP MUGIC」をリリース。現在、ジャズ・POPS等、新世代のトップランナーとして精力的に活動中。公式ウェブサイト

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