ECM春のリリース3タイトルユリア・ヒュルスマン・カルテット、マティアス・アイク、ユヴァル・コーエン
ECMから春を告げる3タイトルがリリースされた。すでに実績のある、ユリア・ヒュルスマン (p)とマティアス・アイク(tp)に加え、トランペッターのアヴィシャイ・コーエンの弟でソプラノサックス奏者のユヴァル・コーエンのデビュー作。
■『ユリア・ヒュルスマン・カルテット/アンダー・ザ・・サーフェイス』(ECM2837)
ユリア・ヒュルスマン Julia Hülsmann (piano)
ウリ・ケンぺんドルフ Uli Kempendorff (tenerr saxophone)
マルク・ミュエルバウアー Marc Muellbauer (double bass)
ハインリッヒ・ケベルリンク Heinrich Köbberling (drums)
ヒルデグン・エイセツ Hildegunn Øiseth (trumpet, goat horn)
2024年6月、オスロ、レインボウ・スタジオ録音。
ユリア・ヒュルスマンは、1968年ドイツ・ボンの生まれ、ベルリンでジャズを学ぶ。ECMデビューは2008年レギュラー・トリオによる『ジ・エンド・オブ・サマー』(ECM2079)。以後、トリオとカルテットで制作を続け、新作では、テナーサックスを含むカルテットに曲によりノルウェーのトランペットと山羊の角笛の奏者ヒルデグン・エイセツが参加、魅惑的なリリシズムと遊び心に溢れたリズムとメロディーの相互作用が全編を貫く。
■『マティアス・アイク/ララバイ』(ECM2825)
マティアス・アイク Mathias EicK (trumpet, voice)
クリスチャン・ランダル Kristjan Randalu (piano)
オーレ・モルテン・ヴォーガン Ole Morten Vågan (double bass)
ハンス・フルベクモ Hans Hulbækmo (drums)
2024年1月、オスロ、レインボウ・スタジオ録音
マティアス・アイクは、ノルウェーの音楽一家に生まれ、トロンハイム音楽院で学んだマルチ・インストゥルメンタリスト。ECMからのソロ・デビューは2008年の『ザ・ドア』(ECM2059)。新作では、気心の知れたランダルとヴォーガンにドラムスのフルベクモが新加入、刺激をもたらす。ランダルの抒情的かつエネルギーあふれるピアノにアイクの心地よいトーンが見事なコントラストをみせる。
■『ユヴァル・コーエン/ウィンター・ポエムス』(ECM2818)
ユヴァル・コーエン Yuval Cohen (soprano saxophone, melodica)
トム・オレン Tom Oren (piano)
アロン・ニア Alon Near (double bass)
アロン・ベンジャミニ Alon Benjamini (drums)
2023年9月、フランス、ペルヌ・レ・フォンテーヌ、スタジオ・ラ・ビュイッソンヌ録音。
ユヴァルはECMでお馴染みのトランペッター、アヴィシャイ・コーエンの弟。気心の知れた若い3人の仲間とカルテットを組んだ。8曲のオリジナルを通して、民俗的なイディオムからクラシック音楽から借用したモチーフの展開まで、幅広い影響を探求し、叙情的で瞑想的でありながら、エネルギッシュで高揚感のある独自の世界を展開した。
なお、ユリアとマティアスについてはCDに続いてアナログもリリースされる予定。