12/5 沢田穣治 & 神子直之デュオ at 横浜
12/28, 2/10 +橋本学トリオ at 京都・大津
Everybody’s Song But My Own (Kenny Wheeler)
Text & Photo by Hideo Kanno 神野秀雄
沢田穣治 & 神子直之デュオ
Jyoji Sawada & Naoyuki Kamiko Duo
2025年12月5日(金) 19:30 横浜・上町63
沢田穣治 Jyoji Sawada: contrabass
神子直之 Naoyuki Kamiko: piano
沢田穣治、神子直之、橋本 学トリオ
Jyoji Sawada & Naoyuki Kamiko Duo
2025年12月28日(日) 京都・さうりる
2026年2月10日(火) 大津・パーンの笛
沢田穣治 Jyoji Sawada: contrabass
神子直之 Naoyuki Kamiko: piano
橋本 学 Manabu Hashimoto: drums
35年にわたりショーロクラブで活動し、京都と東京の2拠点から多様なプロジェクトで精力的に既視感のない音を追求する鬼才 沢田穣治。その沢田を密かに敬愛し続けてきた立命館大学教授にしてピアニスト、世界屈指のケニー・ホイーラー研究家でもある神子直之。ECMリスペクトを共有する2人の初共演が2025年8月京都で実現。そのライヴレポートはこちら。その初関東公演を横浜『上町(かんまち)63』で。京都と大津では橋本学とのトリオでの公演が予定されている。
沢田は、ショーロクラブを1989年に開始、36年にわたる活動を継続しながら、映画やアニメのサウンドトラック、舞台作品の音楽、フィールドレコーディング作品の制作、アルバムのプロデュースなど幅広く活躍し、マルチインストゥルメンタリストとしてコントラバス、フレットレスベース、ギター、ピアノ、バシェ音響彫刻まで挑む。自己のレーベルUnknown Silenceからも数々の音源を発表している。
神子直之は東京出身で、高校時代に出会ったECMミュージックを演奏したくて東京大学ジャズ研へ。現在、立命館大学教授として研究・教育に携わりながら、ピアニストとして年に数十回のコンボやビッグバンドでのライブ、ジャムセッションホストを在住の関西および東京で行っている。東京では毎月第一土曜日に、青山Jazz Birdで「D.D.B.」として定例ライヴを行なっている。「Azimuth」の大ファンで、Kenny Wheeler (incomplete) discographyを作成してケニー・ホイーラー本人にトロントのIAJEで手渡したところ、没後、ブライアン・ショーとニック・スマートの手に渡り、伝記『Song for Someone: The Musical Life of Kenny Wheeler』の重要な資料として活用されたのも記憶に新しい。
京都と大津では、長野から地元・関西に拠点を移したドラマー橋本学が加わったトリオでの演奏。橋本は2001年横浜ジャズプロムナード・コンペティションで参加バンドがグランプリ受賞。2005年よりTrio Zero(伊藤志宏piano、織原良次fretless-bass)を主宰、作・編曲を手がける。2010年台湾・台中Jazz Festivalにて公演。2014年11月スイスにて4本の公演に参加。2016年長野県富士見町へ移住、中部甲信地方発信の活動を開始。以後、長野以外の地域発信のユニットにも参加、それぞれレコーディングもする。2020年Trio Zero 1st album「Energetic Zero」リリース。2023年、ピアノ福井真菜とのユニットManna&Mana「Metamorphose」をリリースしている。
横浜・上町(かんまち)63
横浜市中区相生町5-95 トラストワンビルB1F
地下鉄 馬車道駅から徒歩3分、JR関内駅、桜木町駅から徒歩約5分
TEL:045(662)7322 ウェブサイト
京都・さうりる
京都市右京区西院東貝川町29 田中ビル2F
ウェブサイト
大津・パーンの笛
滋賀県大津市浜大津2-2-26
【JazzTokyo 寄稿記事】
特集『ECM: 私の1枚』
沢田穣治『Gary Peacock / Tales of Another』
神子直之『Eberhard Weber / Silent Feet』
神子直之「車輪職人さん、さようなら」〜R.I.P. Kenny Wheeler (1930-2014)
神子直之「複雑な音楽作りと多様性のピアニスト。安らかに。」〜R.I.P. John Taylor (1942-2015)
『モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番・細川俊夫「月夜の蓮」/児玉桃 ・小澤征爾&水戸室内管弦楽団』by 神子直之



