1/7-20 パット・メセニー来日〜ビッグバンド、デュオ&トリオ、サイド・アイ
現代最高のジャズギタリストであり、20回のグラミー賞受賞歴を誇り、ミュージックシーンに大きな影響力を持つパット・メセニーが2年7ヶ月ぶりに来日。ブルーノート東京と名古屋ブルーノートで、1日だけの休みを入れて14日間にわたり3プロジェクトの26公演を行う。各公演詳細は会場ジャズクラブ名のリンクからご覧いただきたい。
BLUE NOTE TOKYO ALL-STAR JAZZ ORCHESTRA directed by ERIC MIYASHIRO with special guest PAT METHENY
ブルーノート東京オールスター・ジャズ・オーケストラ directed by エリック・ミヤシロ with special guest パット・メセニー
1/7(月) – 8(火) 18:30 21:00 ブルーノート東京 Blue Note Tokyo
Pat Metheny(g), Eric Miyashiro(tp, flgh, arrenger, conductor)
Linda May Han Oh (b), 納浩一(b)、林正樹(p)、高橋信之介(ds)
本田雅人、近藤和彦、小池修、庵原良司、吉田治(sax)
佐久間勲、奥村晶、二井田ひとみ、小澤篤士(tp)
中川英二郎、半田信英、池田悠人、朝里勝久(tb)
PAT METHENY “A NIGHT OF DUOS & TRIOS” with LINDA MAY HAN OH & GWILYM SIMCOCK
パット・メセニー “A NIGHT OF DUOS & TRIOS” with リンダ・メイ・ハン・オウ & グウィリム・シムコック
1/9(水) – 10(木) 18:30 21:15 名古屋ブルーノート Nagoya Blue Note
1/11(金) 18:30 21:00 ブルーノート東京 Blue Note Tokyo
1/12(土)- 14(月) 17:00 20:00 ブルーノート東京 Blue Note Tokyo
Pat Metheny(g) Linda May Han Oh (b) Gwilym Simcock (p,key)
PAT METHENY “SIDE EYE” with JAMES FRANCIES & NATE SMITH
パット・メセニー “SIDE EYE” with ジェイムズ・フランシーズ & ネイト・スミス
1/16(水) – 18(金) 18:30 21:00 ブルーノート東京 Blue Note Tokyo
1/19(土) – 20(日) 17:00 20:00 ブルーノート東京 Blue Note Tokyo
Pat Metheny (g), James Francies (p) Nate Smith (ds)
*各プロジェクトの内容は下記のとおり
ブルーノート東京オールスター・ジャズ・オーケストラ directed by エリック・ミヤシロ with special guest パット・メセニー
ブルーノート東京のサイトによると「アレンジはオーケストラの音楽監督を務めるトランペット奏者エリック・ミヤシロが担当し、前回好評だったレパートリーや新旧の代表的メセニー・ナンバーに加え、書きおろしの楽曲も披露される予定」で「今回の公演は正に『ベスト・オブ・パット・メセニー・ソングブック』になるような名曲ばかり」だという。
もともとビッグバンドプロジェクトのきっかけは、シュツットガルトでの「エバーハルト・ウェーバー 75歳記念コンサート」で発表された<Hommage>。ヤン・ガルバレク・グループのエバーハルトのベースソロをビッグバンドの壮大な曲に拡張する試みで、デトロイト・ジャズ・フェスティバル2015、横浜ブルーノート・ジャズ・フェスティバル2016)でも演奏されたが、横浜ではエリック・ミヤシロ編曲・指揮により、パットの名曲の数々が演奏され、今回はパット・メセニー・ソングブック路線をさらに進める。JAZZ TOKYOはこれまでの全ライブ記録とアルバム『Hommage』(ECM2463)を網羅して来た世界唯一のメディアで、ぜひご参照いただきたい。
Blue Note Jazz Festival 2015 L: (c) Hideo Kanno R: Courtesy of Blue Note Jazz Festival
PAT METHENY “A NIGHT OF DUOS & TRIOS” with LINDA MAY HAN OH & GWILYM SIMCOCK
パット・メセニー “A NIGHT OF DUOS & TRIOS” with リンダ・メイ・ハン・オウ & グウィリム・シムコック
2016年5月来日のカルテットから、盟友アントニオ・サンチェスが抜けたトリオとデュオでの演奏。アントニオ・サンチェスは最近のほとんどのプロジェクトに加わっていたので大きな驚きとともに受け止められたが、ドラムスがないことも含めよりメロディーとハーモニーに注力しながら自由に拡張されたサウンドも期待される。ECMファン的には、イギリス出身のピアノ&キーボードのグウィリム・シムコックがジョン・テイラーの流れを汲んでおり、スティーヴ・ロドビーやスティーヴ・スワローとのImpossible Gentlemanで素晴らしいサウンドを創っていることからも注目だ。リンダ・メイ・ハン・オウはニューヨークにおける気鋭の最重要ベーシストのひとりであり、ヴィレッジ・ヴァンガードでも自身のグループでの素晴らしい演奏を聴くことができた。
L+R (c) Takuo Sato 佐藤 拓央
パット・メセニー “SIDE EYE” with ジェイムズ・フランシーズ & ネイト・スミス
サイド・アイ・プロジェクトは、パットの新しい取り組み。パットが高く評価する気鋭を招いて、過去の楽曲の新解釈や新メンバーのための新曲を演奏するというもの。今回は『Flight』(Blue Note)が話題のキーボード奏者ジェイムズ・フランシーズ、黒田卓也やデイヴ・ホランドとの共演でも知られるドラマーのネイト・スミスが参加する。「故郷カンザス・シティで演奏していた頃から、数々の先輩に活躍の場を与えられてきた。今度は私がプラットフォームを提供する番なんだ」(*)。パットにとってのゲイリー・バートン・グループもそうであったろうし、この取り組みから吸収しながら生まれるパットの新しい音楽も楽しみだ。
* ブルーノート東京Websiteより
Hommage (ECM2463)
Pat Metheny and The Metropole Orchestra / Are You Going with Me?
“A Simple Goodbye” for John Taylor / The Impossible Gentlemen
Gwilym Simcock piano solo concert at the Fondation Louis Vuitton, Paris
Linda May Han Oh / Walk Against Wind – Album Release
Linda Oh Group + Strings Quartet / Ebony
NEA Jazz Masters: Tribute to Pat Metheny (Interview)
Nate Smith / POCKET CHANGE
Chris Potter / Circuits feat. James Francies