1/29-2/2 ラ・フォル・ジュルネ・ド・ナント 2020〜ベートーヴェン
La Folle Journee de Nantes 2020 – Beethoven
ラ・フォル・ジュルネ・ド・ナント 2020 ベートーヴェン
2020年1月29日〜2月2日 ナント国際会議場 La Cité des Congrès de Nantes
1995年、ルネ・マルタンがロック・フェスティヴァルにヒントを得て始めた、誰にでも気軽に楽しめるクラシック音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ」、”熱狂の日”音楽祭。本家となるフランス、ロワール河畔の港町ナントでは今年26回目を迎える。ナント、東京とも2019年までのコンセプト系テーマから代わって、2020年は生誕250周年の「ベートーヴェン」がテーマとなる。
主要オーケストラは、ロワール国立歌劇場管弦楽団、L’Orchestre de Pau Pays de Béarn、シンフォニア・ヴァルソヴィア、コンチェルト・ブダペスト、ロイヤル・ノーザン・シンフォニア、指揮は、フェイサル・カルイ、パスカル・ロフェ、リオ・クオクマン(2017年Jazz meets Classicの小曽根真&ピーター・アースキンのプロジェクトも指揮)など。
日本から出演するアーチストとしては、ピアニストでは広瀬悦子、21歳気鋭の藤田真央、ヴァイオリンの梁 美沙(ヤンミサ)、辻 彩奈など。例年よりかなり少なめ。ベートーヴェンと言えば、児玉麻里の参加がないのは残念だ。
藤田真央は、映画「蜜蜂と遠雷」で、”謎の少年”風間塵の弾くピアノの音を提供しており、バルトークのピアノ協奏曲第3番は圧巻だった。ベートーヴェン、ピアノ協奏曲第5番「皇帝」の動画はこちらをご覧いただきたい。
例年、ECM Records関連でも、ギドン・クレーメル、児玉桃、ヴォックス・クレマンティスなどの参加、アルヴォ・ペルト、スティーヴ・ライヒ、メレディス・モンク、細川俊夫らの作品が取り上げられることがあるが、今年は演目の性質上ないようだ。ベートーヴェンと言ってもさすがにアドラーシュ・シフを呼ぶ訳にも。。。
その中でも、ジャズ関連をピックアップしてみる。遊び心も垣間見るモーツァルトに比べて、即興の余地が狭そうなベートーヴェンにどうアプローチするのか楽しみだ。
ピアノのヨアヒム・ホースリーによる「キューバ風ベートーヴェン」。交響曲第7番から演奏する。LFJ Tokyoへの出演も決定している。
Joachim Horsley – Beethoven In Havana
Paul Lay piano
Olivier Garouste vidéo
“Beethoven at Night”
ピアノのポール・レイによる即興
Park Stickey: harp
Improvisations Jazz sur les symphonies de Beethoven
ハープのパーク・スティックニーによる交響曲第6、7、8、9番による即興

また、少し変わった楽器編成では、
Félicien Brut accordéon
édouard Macarez contrebasse
Quatuor Hermès quatuor à cordes
フェリシアン・ブリュとエドゥアール・マカレスのデュオは、東京にも出演する。
Renegades steel Orchestra
トリニダードのスチールパン・オーケストラ
ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2020についても、出演アーチスト、演目が早めに発表されており、比較してご参照いただければ幸いだ。