10/29 田中鮎美 ECM初リーダーアルバム『スベイクエアス・サイレンス −水響く−』リリース
『Ayumi Tanaka Trio / Subaqueous Silence』

閲覧回数 2,659 回


PV日本語版/Universal Music Japan (ECM Records PV英語版はこちら)

Text by Hideo Kanno 神野秀雄

『田中鮎美/スベイクエアス・サイレンス −水響く−』
『Ayumi Tanaka Trio / Subaqueous Silence』

ユニバーサル・ミュージック UCCE-1188
ECM2675 2021年10月29日 全世界リリース

田中鮎美 Ayumi Tanaka: Piano
Christian Meaas Svendsen: Double Bass
Per Oddvar Johansen: Drums
Recorded at Victoria, Oslo in 2019

1.夢の跡 / Ruins (Tanaka)
2.黒い雨 / Black Rain (Tanaka)
3.夢の跡 Ⅱ / Ruins II (Tanaka)
4.一 / Ichi (Tanaka, Svendsen, Johansen)
5.やわらかな風 / Zephyr (Tanaka, Johansen)
6.海へ / Towards the Sea (Tanaka, Svendsen, Johansen)
7.水中の静寂 / Subaqueous Silence (Tanaka)

ノルウェー・オスロを拠点に活躍するピアニスト、田中鮎美のECM初リーダーアルバム『スベイクエアス・サイレンス −水響く−』が、2021年10月29日に世界同時発売される。10月1日に先行トラック「夢の跡 Ⅱ / Ruins II」の配信を開始。10月3日に公式PVがアップされた。

田中鮎美は、3歳からヤマハ音楽教室でエレクトーンを学び、15歳でジュニアエレクトーン・コンクール優勝。海外でのコンサートの機会などを得て音楽を通じて世界で交流できる喜びを体感する。その後、ピアノに転向して、北欧の音楽に出会って強く惹かれ、2011年にノルウェーに渡る。2011年8月よりオスロのノルウェー国立音楽院(Norges musikkhøgskole)のジャズ・即興音楽科で学び、学士号と修士号を取得。故ミシャ・アルぺリンに師事。2013年にクリスティアン・メオス・スヴェンセン(b)と過去6回ノルウェーのグラミー賞受賞経験を持つペール・オッドヴァール・ヨハンセン(ds)に出会い田中鮎美トリオを結成、2016年にアルバム『Memento』(細田成嗣によるレヴュー)でデビュー、3月に来日ツアーも行った。。ピアノ3台での『Tanaka/Lindvall/Wallumrød – 3 pianos』(細田成嗣によるレヴュー)をリリース。田中は「Jazz Tokyo」に連載エッセイ「オスロに学ぶ」を不定期連載していて、本記事末にバックナンバーへのリンクをまとめたのでご参照いただきたい。

ECMでは、トーマス・ストレーネンの作品で『Thomas Strønen, Marthe Lea, Ayumi Tanaka / Bayou』(ECM2633, 2021)、『Lucus / Thomas Strønen / Time is a Blind Guide』(ECM2576, 2018)の2枚に参加している。「1969年以降、ジャズや現代音楽の発展において多大な貢献をしてきたECM。私もその音楽に影響を受けた一人です。設立者でありプロデューサーのマンフレート・アイヒャーとの数年の交流の中で彼が私の音楽を信じ、このアルバムを世に送り出せることを大変嬉しく思います。」

夢の跡 Ⅱ / Ruins II 2021年10月1日先行配信

『Momento』に続き、ピアノトリオのフォーマットを用いながらも、室内楽アンサンブルのように捉えることで、独自の音作りを目指した作品。「静寂と一音の持つ力」への意識が、自身の音楽表現の中で大切にしていることの一つにあり、「日本の伝統音楽が自然と密接に結びついてきたように、自然にある音と調和できるような音楽を作ることを願っている」と言う。

オスロのジャズ・クラブ「ヴィクトリア」で2019年に録音。全7曲中4曲は、2017年に田中が書き下したオリジナルで、録音までの2年間に熟成された。3曲のインプロヴィゼーションを収録。アルバムの楽曲はメンバーのために構想され、それぞれが自由に解釈できる余白を設けながらも、音楽が向かうべき方向を強く示すことを念頭に作られた。実際に演奏する際はそれぞれの瞬間に互いの音に集中しながら、共に一つの音楽を作り上げていくことを大事にしている。

COVID-19感染状況が落ち着いたら、田中鮎美トリオの来日ツアーを期待したい。

Tanaka/Lindvall/Wallumrød – 3 pianos

Tanaka / Lea / Thomas Strønen | Bergen Jazzforum

Ayumi Tanaka Trio -Jazzhouse 2015
Ayumi Tanaka (p), Christian Meaas Svendsen (b), Per Oddvar Johansen (ds)

【田中鮎美 連載エッセイ「オスロに学ぶ」 】
「JAZZ TOKYO」に不定期連載されている田中鮎美のエッセイ「オスロに学ぶ」。以下のリンクからバックナンバーをご覧いただくことができる。
Vol.1 Vol.2 Vol.3 Vol.4 Vol.5 Vol.6 Vol.7 Vol.8 Vol.9 Vol.10
Vol.11 Vol.12 Vol.13 Vol.14 Vol.15 Vol.16 Vol.17 Vol.18 Vol.19 Vol.20
Vol.21 Vol.22 Vol.23 Vol.24 Vol.25 Vol.26 Vol.27

神野秀雄

神野秀雄 Hideo Kanno 福島県出身。東京大学理学系研究科生物化学専攻修士課程修了。保原中学校吹奏楽部でサックスを始め、福島高校ジャズ研から東京大学ジャズ研へ。『キース・ジャレット/マイ・ソング』を中学で聴いて以来のECMファン。東京JAZZ 2014で、マイク・スターン、ランディ・ブレッカーとの”共演”を果たしたらしい。

コメントを残す

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。