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ECMからエンリコ・ラヴァ、田中鮎美の新作2タイトルがリリース

エンリコ・ラヴァの新作『Edizione Speciale』(スペシャル・エディション ECM2672)は、アントワープのミドルハイム・フェスティバルでのライヴ録音。若いバンド・メンバー(サックス、ギターにピアノトリオを加えたセクステット)とともに旧作『エンリコ・ラヴァ・カルテット』(1978)や『ワイルド・ダンス』(2015)からのレパートリーに加え、ミシェル・ルグランの<ワンス・アポン・ア・サマータイム>、ラテンのスタンダード<キサス・キサス・キサス>をメロディアスにかつスペースを充分に活かしたインプロヴィゼーションを交えながら演奏している。
田中鮎美トリオの『スベイクエアス・サイレンス〜水響く』 (ECM2675)は、トーマス・ストローネンの『ルーカス、バイユー』で高い評価を得た彼女のECMからのリーダー・デビュー作。トリオを組むベーシストのクリスティアン・メオス・スヴェンセンとドラマーのペール・オッドヴァール・ヨハンセンは、田中が10年前に音楽留学のためにオスロに移住して以来の共演仲間。三者で切磋琢磨しながらトリオ独自の音楽世界を追求してきた成果がECMに評価されたもの。田中はノルウェーの音楽に強く影響されながらも出自の日本人としてのアイデンティティをも堅持、独自の音楽性を表出している。ベースのスヴェンセンはECMデビューだがドラムスのヨハンセンはトリグヴェ・サイムなどのECMアルバムで共演歴がある。

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