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ECMからE.ウェーバー、J.ロッシーの新作2タイトルがリリース

エバーハルト・ウェーバーの新作『ワンス・アポン・ア・タイム』(ECM2699)は、1994年8月にアヴィニョンのテアトル・デ・ホールで行われたコンサートを収録したものでウェーバーのソロ・リサイタルに対するユニークなアプローチを紹介。アルバム『オーケストラ』や『ペンデュラム』からの曲に加え、独自の解釈に基づく<マイ・フェイバリット・シングス>や自作の<バスーンとベースのためのトリオ> をバランスよく演奏しており、彼の独特な音楽表現の新鮮な側面を見ることができる。簡潔なプログラムに凝縮された新作はウェーバーのソロ・パフォーマンスのエッセンスを凝縮した作品といえよう。

リーダーとしてECMデビューを果たすホルヘ・ロッシーの新作『プエルタ』(ドア、 ECM2661)で、ホルヘはビブラフォンとマリンバに集中、ベースのロバート・ランドフェルマン、ドラムスのジェフ・バラードとトリオを組み、息のあったコンビネーションでオリジナルを演奏。最近では、ギターのヤコブ・ブロ、トランペットのアルヴェ・ヘンリクセンとのトリオ・アルバム『Uma Elmo』ではドラムスで参加していたホルヘだけに意外に思うファンもいるだろうが、ビブラフォンもマリンバも楽器としは打楽器に分類されるのは承知の通り。新作では、彼は、パワフルなメロディック・ボイスと共に、雄弁な作曲家であることを証明するプログラムをリードし、スペイン人としての輝きを放っている、といえよう。

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