#1434『Akmee / Neptun』
text by Narushi Hosoda 細田成嗣
Nakama Records – NKM011CD/LP
Erik Kimestad Pedersen – trumpet
Kjetil Jerve – piano
Erlend Albertsen – double bass
Andreas Wildhagen – drums
- Summoning
- Dance of the Maniae
- Wavelengths
- Tides in Space
RECORDED: Urban Sound Studio by Roar Nilsen, June 2016
MIXED/MASTERED: Hans Andreas Horntveth Jahnsen/Christian Obermayer
PRODUCED: Kjetil Jerve, Andreas Wildhagen, Erlend Albertsen, Erik Kimestad Pedersen
ECM諸作にも通ずる透明感のある音像。なだらかなピアノ・トリオの上を悠然とたゆたうトランペットが印象的なワンホーン・カルテット。ノルウェーのグループNakamaのドラマーを務めるアンドレアス・ウィルトハーゲンらが率いるバンドAkmeeのファースト・アルバムだ。トランペッターのアヴィシャイ・コーエンによるECMリーダー作と聴き比べてみても面白いかもしれない。どこか似た雰囲気を感じるところもあるのだが、Akmeeの演奏にはマンフレート・アイヒャーの美学からは突き抜けていくアグレッシヴなフレーズやローファイなミニマリズムがある。本人たちによると本盤には後期コルトレーンからの影響が流れているようだが、濃厚に感じるのはむしろいま現在のノルウェーのシーンと共振する「温度感の低さ」といったところか。