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及川公生の聴きどころチェックNo. 255

#530『Evan Parker|Matthew Wright – Trance Map+ / Crepuscule in Nickelsdorf』

text by Kimio Oikawa 及川公生

Intakt CD 329 / 2019

Evan Parker: Soprano Sax
Matthew Wright: Turntable, Live Sampling
Adam Linson: Double Bass, Electronics
John Coxon: Turntable, Electronics
Ashley Wales: Electronics

Recorded July 22, 2017, at Konfrontationen 2017, Nickelsdorf, Austria.
Recording engineer: Hans Holler. Mixed and mastered by Matthew Wright. Cover photo: Caroline Forbes.
Band photos: Žiga Koritnik. Graphic design: Paul Bieri. Liner notes: Bill Shoemaker.
Produced by Evan Parker and Intakt Records, Patrik Landolt, Anja Illmaier, Florian Keller.


ソプラノサックスが引き金。ターンテーブル。エレクトロニクス。ライブ・サンプリング。ダイレクトなソプラノサックスのリアルさ、ここでは空間感はエフェクトから。コントラバスが吐き出す低音域のリズムは固定の音像感で表現。それをエフェクトが囲む。ソプラノの音像がセンターに居座って、エフェクトがその周辺を周回。録音素材から左右空間に浮遊するサウンド。音質より、この音像展開が面白い。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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