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及川公生の聴きどころチェックNo. 239

#407 『Kit Downes / Obsidian』

ECM 2559
Kit Downes (church organ)
Tom Challenger (tenor saxophone on M5

1.Kings
2.Black Is The Colour
3.Rings Of Saturn
4.Seeing Things; Modern Gods
5.Modern Gods
6.The Bone Gambler
7.Flying Foxes
8.Ruth’s Song For The Sea
9.Last Leviathan
10.The Gift.

Recorded November 2016
St.John Snape Safolk
Union Chapel, London
Engineer:Alex Bonney
Produced by Sun Chung


パイプオルガンの距離感と、場内を共鳴させる音量感。そのバランスが見事。優秀録音ならではの表現である。残響感が素晴らしい。クラシックから離れた演奏が、録音の良さをさらに意識させる。電子楽器からは得られない開放感と重量感は、贅沢としか言い様がない。巨大空間の余裕を活かす録音は、マイキングの配慮がいる。経験が豊かでないとできない技。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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