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及川公生の聴きどころチェックNo. 241

#430 『ギレルモ・グレゴリオ|ニコラス・レットマン=バーチノヴィッチ|トッド・キャップ/フュートラ・スパルタン組曲』

『Guillermo Gregorio,Nicolas Letman-Burtinovic, Todd Capp / Futura Spartan Suite』

ChapChap Records CPCD-011 ¥2500(税込)

ギレルモ・グレゴリオ (clarinet)
ニコラス=レットマン・バーチノヴィッチ (contrabasse, liveFX)
トッド・キャップ (drums on 1,3,4,8,10,11,)12,13,14

1. Doors
2. Atlantis
3. Micro-Suite
4. Breathing Under Water
5. Lost Transcript
6. Futura Spartan
(Guillermo Gregorio)
7. G.G.(N.Letman)
8. Guillermo(N.Letman)
9. Chasing Shadows
10. Daily Chem Trails
11. I see light in you L(Letman,Guillermo)
12. The prince of Buenos Aires(N.Letman)
13. Ulysee’s Bow(L,G)
14. Twilight Doors

All music composed by Guillermo and Nicolas


遠近感をもって、楽器の本質をくり抜いて聞かせる、身震いのサウンド。楽器の唸り発散を明瞭に捉えた、身震いの録音。極めてオンマイク手法の音と、距離感のある音の両面で、この音楽が表現する奏法を極めて神経質に捉えている。
底辺に持続する演奏と、表に強力ながらも繊細さを欠かさない録音手法には、聴く耳に緊張をもたらす。これが、クラリネットかと響きの豊かさが素晴らしい。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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