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及川公生の聴きどころチェックNo. 242

#435 『北澤恵美子/ハートフル・クラシックジャズ~彩りの風景~』

Coo Records/DiskUnion ¥3000+税

北澤恵美子(マリンバ, ⑧⑨ヴァイブラフォン)
エディ・ゴメス(ウッドベース)
北條直彦(ピアノ)
小山京子(ピアノ-⑦)

①バッハ:ラルゴ(チェンバロ協奏曲 第5番 BWV 1056より)
②バッハ:インヴェンション ハ長調 BWV 772
③伝バッハ:シチリアーノ(フルートとチェンバロのためのソナタ第2番BWV 1031より)
④ダカン:かっこう
⑤スカルラッティ:ソナタ K 466
⑥ソレル:ファンダンゴ
⑦バッハ:前奏曲 ニ長調 BWV 850(『平均律クラヴィーア曲集 第1巻』より)
⑧ヴァヴィロフ:カッチーニのアヴェ・マリア
⑨ヘンデル:アンダンテとアレグロ(ヴァイオリン・ソナタ 第1番 HWV 361より)
⑩バッハ:アルマンド(フランス組曲 第2番 BWV 813より)
⑪ルクレール:タンブラン(ヴァイオリン・ソナタOp.9-3より)

arranged by ②⑤⑥⑦⑧⑪久木山 直, ③⑨⑩北條直彦, ①④斎藤 聡
録音:
東京 2014年10月26日〜28日(ソニースタジオ/エンジニア:小貝俊一)
2016年10月22日(洗足音大スタジオ/エンジニア:小貝俊一)
2016年11月5日(洗足音大スタジオ/エンジニア:小貝俊一)
NY  2017年1月15,17,19,22&25日(NY114 MF Studio/エンジニア:Matt Fritz)
ミックス&マスタリング:
2017年11月(エンジニア:宮下雄二、久木山直)
プロデューサー:北澤恵美子


アコーステック感満杯の音色が響く。マリンバ、ヴィブラフォン、ベース、ピアノ。それぞれ楽器の特性から空間に放たれるサウンドの処理に、聴感は和らぐ。エディ・ゴメスのベースは奏者の特徴を思いっきり表現。音圧に圧倒される。マリンバ、ヴィブラフォンはマイキングの難しい楽器である。定位といい、音色といい、巧く処理して余韻を深く残し、しかも圧巻のサウンド構成。秀逸録音だ。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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