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及川公生の聴きどころチェックNo. 245

#456 『武田理沙/Pandora』

text by Kimio Oikawa 及川公生

 

MY BEST! RECORDS / MYRD124 2,500円 + 税(CD2枚組)

Disc 1:
1. at daybreak
2. Island
3. Pagoda 2018
4. Idle brain is the devil’s workshop
5. NagaRaja
6. Cursed Destiny -I have opened the Pandora’s box-
7. a time of thaw

Disc 2:
1. 鳴
2. 尋常に狂う
3. 業
4. 涅槃
5. 寄生虫
6. 弟切草
7. 孤高の厭世家
8. 革命前夜
9. ラスト・モーメント

作曲、編曲、録音、演奏、プロデュース:武田理沙
ミキシング:武田理沙、佐藤優介
マスタリング:中村宗一郎


ピアニスト/ドラマーのソロ・デビュー作。ピアノの自然な響きから飛び出して、エフェクトされたサウンドが大音量で飛び出す。

ドラムのエフェクトだったり、生音ピアノの音質とシンクロするシンセ絡みノイズの世界だったり、大音量で覆いかぶるサウンドに驚愕。

音像の構築に、聴くものに怒涛を想像させる左右空間の響き。

ピアノがピンポイントで奏でている良質サウンドから、突然ノイズの世界が巨大音量でという仕掛け。


*Interview #174
https://jazztokyo.org/interviews/post-29921/

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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