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及川公生の聴きどころチェックNo. 253

#524 『小橋敦子トリオ/Virgo』

text by Kimio Oikawa 及川公生

Atzko Kohashi 小橋敦子 (piano)
Angelo Verploegen (flugelhorn)
Tony Overwater (bass)

1. The Village of the Virgins (05:03)
2. Beauty and the Beast (04:44)
3. First Song (06:53)
4. Peau Douce (03:13)
5. Virgo (06:13)
6. A’s Blues (03:08)
7. La Pasionaria (05:16)
8. Yi Jian (04:40)
9. Hermitage (05:59)
10. Ballad for Ché (03:24)

Recorded 2 track reel to reel
100% pure analog by Rhapsody Analog Recordings


Live to 2track analog とあれば、興味津々を通り越す。懐かしい重みとエッジの滑らかさは、聞き慣れた音質。ベースの深みのある低音には心揺さぶられる。フリューゲルのオンマイクサウンドも何か空間の包囲を感じる。CDのジャケ写に、これは?と信じられないスタジオ内のマイキング。確かにセンター音像に力を入れた録音。お互いのマイクが拾った、かぶりの音源をうまく利用してのサウンド作りと解釈。

ピアノの中音域のまろやかさが、エネルギーの芳醇を造っている。左右の音場感より濃厚な音像で組み立てたサウンドに感服。



試聴サイト;
https://www.atzkokohashi.com/?lang=ja

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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