#554『上原ひろみ/スペクトラム』
『Hiromi Uehara / Spectrum』
text by Kimio Oikawa 及川公生
初回限定盤SHM-CD 2枚組 UCCO-8031/2 ¥3,564 (tax in)
通常盤SHM-CD UCCO-1211 ¥2,808 (tax in)
高音質SA-CD〜SHM仕様 UCGO-9054 ¥4,320 (tax in)
上原ひろみ (piano)
1. カレイドスコープ
2. ホワイトアウト
3. イエロー・ワーリッツァー・ブルース
4. スペクトラム
5. ブラックバード
6. ミスター・C.C.
7. ワンス・イン・ア・ブルー・ムーン
8. ラプソディ・イン・ヴァリアス・シェイズ・オブ・ブルー
9. セピア・エフェクト
【初回限定盤ボーナスCD】
1. BQE
2. シシリアン・ブルー
3. シュー・ア・ラ・クレーム
4. パッヘルベルのカノン
5. ビバ! ベガス – ショー・シティ・ショー・ガール
6. ビバ! ベガス -デイタイム・イン・ラスベガス
7. ビバ! ベガス -ザ・ギャンブラー
8. プレイス・トゥ・ビー
2010年8月20日 & 21日 ブルーノート・ニューヨークにてライヴ録音
2019年2月20日~22日 カリフォルニア州マリン・カウンティ、スカイウォーカー・サウンドにて録音
プロデューサー : 上原ひろみ&マイケル・ビショップ
重厚なサウンドに驚愕。録音技術からの視点で、このサウンドを解釈すると、今までに聴いたことがない録音手法。これに奏者の思うサウンドの夢が見事にでき上がったと、私は思う。
これを経験した後のサウンド造りは、困難を伴うのでは。近接マイキング手法はわかるが、この分解能のいい音は、どの様にして作られたか?分析ができない。アタックと反応する残響の豊かさ。切れ味、炸裂する混濁のサウンドに分解能という音の表し方を大きく評価しなくてはならない。
SHM-CD。SA-CD、SHM仕様。しばらく遠ざかったオーディオ思考にも刺激だ。
♫ CDレヴュー(悠雅彦)
https://jazztokyo.org/reviews/cd-dvd-review/post-44580/