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及川公生の聴きどころチェックNo. 270

#623『Pietropaoli- Mazzariello-Paterhe / the PRINCESS』
『ピエトロパオーリ|マッツァリエッロ|パテルネージ/ザ・プリンセス』

text by Kimio Oikawa 及川公生

FONY Jazz  SACD189 1SACD Hybrid Stereo

Enzo Pietropaoli エンツォ・ピエトロパオーリ- contrabass
Julian Mazzariello ジュリアン・マッツァリエッロ- piano
Alessandro Paternesi アレッサンドロ・パテルネージ- drums

1. Jealous Guy (John Lennon)
2. A Hard Rain’S A Gonna Fall (Bob Dylan)
3. Night And Day ( Cole Porter)
4. Scaleno Beat (Enzo Pietropaoli)
5. Father Son (Peter Gabriel)
6. The Princess (Enzo Pietropaoli)
7. Supereroa (Enzo Pietropaoli)
8. Philadelphia (Neil Young)
9. Tthe End (Eddie Vedder)
10. God Only Knows (Brian Wilson)


SACDである事をまず述べておく。ピアノトリオの雰囲気が自然なバランスで聴かれる。心地いいのだ。テクニックで何を強調するという録音技術の仕掛けがなく、マイキングでの処理だけでとどめている雰囲気が伝わる。音像の立ち上がりが、聴きどころだろう。
左右空間の音場よりピアノトリオの演奏の楽器の表現に趣きがあって、録音という音響テクニックを介して聴いているのに、マイキングの癖さえ聞こえてこない。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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